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「タイガー」とともに去りぬ... ナイキ「ゴルフ用具」から撤退

2016年9月 4日号

米スポーツ用品大手のナイキが今年8月、クラブ、ボール、バッグなどゴルフ用具事業からの撤退を発表した。ウエアについては販売を続けるという。ゴルフ用具の売り上げ低迷が最大要因だが、その"戦犯"ともいえるのがタイガー・ウッズ(40)だ。
 ナイキは1996年、タイガーのプロ転向と同時にタイガーと契約、ゴルフ部門へ参入した。当時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったタイガーの躍進に合わせて、ナイキのゴルフ用品も売れに売れた。
 ナイキのビジネス手法は、有名アスリートと契約し、関連グッズ類をプレミア価格で売るスタイル。1980年代、米バスケットボール界のヒーローだったマイケル・ジョーダンの名前を冠した200ドルを超えるスニーカー「エア ジョーダン」は、その典型といえる。
 ゴルフでも、「タイガー・ウッズ」シリーズは他社製品に比べ割高ながら販売は好調だった。ところが、2009年のタイガーのセックス・スキャンダルを機に陰りが差す。好青年のイメージは崩れ、タイガー人気も凋落(ちようらく)。本人の成績もガタガタになった。
 このため、ナイキはローリー・マキロイら新たなゴルフ界のスターと契約したものの、過去2年、契約者たちはメジャー優勝から遠ざかっている。「ナイキと契約したゴルファーは勝てない」という「ナイキの呪い」という不名誉な言葉まで飛び出すほどで、最近ではナイキとの契約を解除し、他社に乗り換える選手まで現れる始末。ナイキ製品を使う選手が活躍してこその"広告塔"が意味をなさなくなり、売り上げにも響いた。
 一方、ライバルのアンダーアーマー社はジョーダン・スピースと契約。ナイキのような派手さはないが、ビジネスは成功を収めつつある。タイガーとともに、一時代を築いたナイキのゴルフ用具は、タイガーの衰退によって幕を閉じることになった。
(土方細秩子)

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