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日本ハム大谷翔平「二刀流の人生」

2016年8月14日号

日本ハム大谷翔平「二刀流の人生」メジャー30球団が熱視線!=プロ野球記者45年・江尻良文

 投げては日本最速の163キロを連発、打っては鮮烈な先頭打者本塁打―。プロ4年目にして日本球界を代表するスターになった日本ハム・大谷翔平選手(22)が今季も躍動している。だが、無心に「二刀流」を追求する大谷の将来を危惧する声もあるという。

「転んでもタダでは起きないですね」
 福岡ヤフオクドーム、横浜スタジアムで行われたオールスターの2試合を観戦した母・加代子さんが笑いながら漏らした言葉だという。これ以上、核心を突いた言葉はない。
 ファン投票「先発投手部門」で選出されながら、オールスター直前の試合で右手中指のマメを潰し、登板不可能に。普通ならば、出場辞退になるところだが、投手と打者の「二刀流」の大谷ならではのウルトラC。主催の日本野球機構(NPB)は12球団の了解を得た上で、野手としてのファン投票選出扱いとしたのだ。
 第1、2戦とも試合前開催の本塁打競争のファン投票でも選ばれていたことから、目玉の大谷抜きではファンへの裏切り行為ともいわれかねない、切羽詰まった事情もあった。が、母の言葉通りに転んでもタダでは起きず、福岡で両リーグホームランダービートップを独走するヤクルト・山田哲人とソフトバンク・柳田悠岐を制して優勝賞金50万円を獲得。加代子さんの実家のある2戦目の横浜では自身の球宴第1号を含む3安打の猛打賞で初の最優秀選手賞300万円を獲得してしまった。
「大谷のスポーツマンとしての資質は社会人野球をやっていた父・徹さんより高校時代にバドミントンで国体出場したこともある母親譲りでは、と言われている」
 球界関係者がこう打ち明ける。大谷は、その母を大いに感心させ、成長した姿を見せたのだ。
 それだけではない。大谷にはさらなる野望があるようだ。球界OBの大谷ウオッチャーは来季、大谷は野手としての出場を増やし、「規定打席到達の目標を持っている」と証言するのだ。
 元々、大谷にとって今季の二刀流の大きなテーマは打者としての飛躍だった。昨季は15勝を挙げて最多勝、防御率2・24で1位、さらに勝率1位の投手3冠を独占したものの、打者としては低迷。打率2割2厘、5本塁打。二刀流の看板も色あせたが、プロ4年目の今季は投手として先発する登板試合もDH(指名打者)制度を使わず、打席に立つ「リアル二刀流」を新たなセールスポイントとして、成功を収めている。
 中でも初めて「1番・投手」で起用され、先頭打者本塁打を記録、敵地・ヤフオクドームのソフトバンクファンの度肝を抜いたメモリアルアーチは新たな伝説の一つになるだろう。
 飽くことなく進化を追い求める大谷の「規定打席到達」という野望に関し、前出の大谷ウオッチャーはさらにこう続ける。
「来季は野手としてさらに週にもう1試合出場を増やすことも考えているみたいだ。今のままではどうやっても規定打席数(試合数×3・1)には達しない。『規定打席を満たし、打撃30傑の上位に名を連ねてこそ真の二刀流だ』と大谷本人は思っているようだ」
「リアル二刀流」で成果を上げる一方で、どこまでも貪欲。「来季は規定打席到達」という、常識的には不可能と思われる最高、最大レベルの目標を胸の内に秘めているというのだ。

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