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稀勢の里"綱取り"また持ち越し 強靱な精神力こそ「横綱」の条件

2016年8月14日号

 3場所連続で"綱取り"挑戦が残った。
 大相撲名古屋場所(7月24日千秋楽)で12勝3敗と健闘しながら初優勝に手が届かず、横綱昇進がかなわなかった大関稀勢(きせ)の里(30)=田子ノ浦部屋。続く秋場所(9月11日初日)での昇進の可能性につながった。綱取りに求められるのはズバリ、秋場所優勝。この壁を越えられるかどうか。
 名古屋場所で「14勝以上での優勝」と厳しい条件を付けた横綱審議委員会(横審)の守屋秀繁委員長は、秋場所での条件について「優勝しないと推薦しにくい。優勝なしで推薦して短命横綱になると、稀勢の里自身にとっても不幸なこと」と述べた。勝ち数に関係なく、優勝だけを求めるのは甘くなったとも思われるが、春場所から13勝、13勝、12勝と成績も安定し、日本人力士の横綱を待望する世論にも後押しされた格好だ。
 横審の委員の中には「優勝しなくても、内容次第で昇進させてもいいのではないか」との意見もあったという。二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)は「数字よりも優勝。優勝すればみんなも納得する」と、優勝を大前提とした。しかし、これまで何度もあった綱取りのチャンスをことごとく逃してきた稀勢の里に、秋場所優勝の目はあるのか。
 名古屋場所にしても、横綱鶴竜と大関琴奨菊が休場するという、めったにない有利な条件だった。白鵬(はくほう)も10勝止まりと本調子ではなかった。そんな状況で、栃煌山(とちおうざん)、松鳳山(しようほうざん)の平幕相手に取りこぼしたのはいただけない。勝負どころの13日目。2敗で並んでいた日馬富士(はるまふじ)との首位決戦で、得意の左差しを完全に封じられて完敗を喫した。
 モンゴル出身の3横綱に勝つだけでも大変なのに、格下力士に取りこぼす悪癖は直っていない。「日本人横綱待望論」や土俵での大声援も、追い風にするどころかプレッシャーになっている感がある。
 横綱に最も必要な、強い精神力がほしい。
(水木圭)

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