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暴力根絶叫ばれる柔道界に波紋 帝京科学大の「処分」に異論アリ

2016年7月 3日号

 8月のリオ五輪日本代表を抱える学生柔道界がいま、暴力問題で揺れている。
 谷亮子、松本薫らを生んだ帝京大学のグループ大学、帝京科学大学(足立区)の柔道部で昨年末、3年生の男子部員が寮の食堂で2年生部員を殴り、顎(あご)の骨を骨折させた。同部では他にも上級生による下級生への暴力行為が発覚しており、全日本柔道連盟(全柔連)は今年3月、「深刻な事態で憤りに堪えない」(近石康宏専務理事)と、ケガを負わせた部員に1年間の登録停止、乙黒靖雄前部長に1年間の活動禁止、4年生5人に3カ月から1年の登録停止を科した。
 こうした不祥事を起こした大学が大会出場を辞退するのは学生柔道の通例だ。ところが、同大は5月29日の東京学生柔道優勝大会(団体戦)に出場したばかりか、男子は6月25、26日の全国大会にも出場することが決まった。これに憤りを隠さないのが、関西学生柔道連盟副会長で京都産業大学名誉教授の中治洋一氏。
「最近では天理大、関西学院大、道都大が半年から1年間、試合出場を辞退した例がある。今回も3月19日の学柔連緊急理事会で議論したが、事前に開かれた倫理委員会ですでに『出場は問題ない』との結論が出ていたのです」
 背景には、全日本学生柔道連盟(佐藤宣践(のぶゆき)会長)の次期会長問題がありそうだ。関係者によると、有力候補に浮上しているのが帝京大学理事長・学長の沖永佳史(よしひと)氏(43)。中治氏は「沖永さんの就任に異議はないが、それとこれとは別問題。公平性から見ても絶対におかしい」と指摘する。
 これに対し、学柔連の佐藤会長はこう説明する。
「全柔連としては、理事会、帝京科学大学が決めた処分を追認し、団体責任は問わないこととした。これまでも高校野球のような連帯責任は求めていない」
 リオ五輪の代表選考を公開するなど「透明性」を強調する全柔連。しこりが残らなければいいが。
(粟野仁雄)

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