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「坂本九」以来53年ぶりの快挙 「ベビーメタル」に大器の予感

2016年6月19日号

日本のアイドルが快挙を成しとげた。
 3人組女性ユニット「BA(ベ)BYMETAL(ビーメタル)」のアルバム「METAL RESISTANCE」が4月、米ビルボードの総合アルバムチャートで39位に初登場した。ビルボードジャパンによると、日本人の「トップ40入り」は故・坂本九さん以来53年ぶりという。
 ベビーメタルは2010年結成。ヘビーメタル調の曲に日本語の歌詞を乗せて、SU─METAL(18)が歌い、YUIMETAL(16)とMOAMETAL(16)が激しいダンスで両脇を固める。アイドルグループ「さくら学院」から派生し、代表曲に、体重を気にしつつ甘いものが食べたい乙女心を歌った「ギミチョコ!!」などがある。
 昨年は欧米など10カ国を回る世界ツアーを実現。国内よりも海外での人気が先行している。ヘビメタに詳しいレコード会社「ハウリング・ブル」の小杉茂社長は「10代の可愛い女の子が活躍するヘビメタバンドは世界的に例がない。新鮮さがウケたのではないか」と分析する。人気歌手レディー・ガガも、ツアーの前座に3人を起用したほどだ。
 しかし、基本は可愛いアイドル。「正統派のヘビメタではない」との批判もあるが、音楽プロデューサーの山口哲一(のりかず)氏は「それこそが成功の理由」と指摘する。低音の効いた演奏でヘビメタファンを振り向かせつつ、日本語歌詞とポップさも兼ね備えた曲でアニメや漫画など日本の「カワイイ文化」を好む若者を取り込んだのだ。「ヘビメタもクール・ジャパンも世界的にはニッチな市場。だがファンの横のつながりが強いので、SNSなどを通じて短期間で知名度を上げられた」(山口氏)
 9月には初の東京ドーム公演を予定するなど、日本でもブレーク間近。所属事務所は人気俳優・福山雅治と同じで、「(福山の結婚による)ファン離れで業績低迷か」とも囁(ささや)かれたが、ベビーメタルが新たな稼ぎ頭になるかもしれない。
(花谷美枝)

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