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名バイオリニスト「飛躍の春」 大谷康子さんソロ活動専念へ

2016年4月17日号

 日本を代表するバイオリニストの大谷康子さんが、この3月、東京交響楽団を契約満了で退団した。今後はソリストとしての活動に専念する。
 バイオリンを始めたのは3歳のとき。東京芸大在学中にデビューし、国内外で活躍。サラサーテの名曲「ツィゴイネルワイゼン」は3000回以上弾き、世界最多といわれる。1995年からは歴代最長の21年間、東京交響楽団のコンサートマスターを務めてきた。確かな音楽性とリーダーシップが評価されたからだ。
 デビュー40周年を迎えた昨年末には、ウクライナのキエフ国立フィルと共演し、コンチェルト2曲を披露した。まるで歌うように、そして踊るかのように奏でられる情感豊かな音色に、客席で鑑賞された皇后陛下は盛んに拍手を送られていた。
「終演後、美智子さまから『康子さんはバイオリンを持って生まれてきたような人ね』とのお言葉をかけていただきました。お客さまにも『涙が出ました』と言っていただき、演奏者として喜びを感じます。オーケストラで長く演奏を続けてきたことで、古典から現代曲まで、作曲家のさまざまな様式感を深く考察することができました」(大谷さん)
 4月6日からは、落語家の春風亭小朝さんとともにMCを務めるBSジャパン「おんがく交差点」(毎週水曜23時30分~)が始まる。1回目は、ゲストの黒柳徹子さんの運命を変えた曲を大谷さんが披露する予定。12月からは「大谷康子のヴァイオリン賛歌」(東京・白寿ホール)もスタートする。大谷さんは言う。
「これはお客さまとともに築いていく10年がかりのプロジェクトで、尊敬、敬愛などのテーマを毎回決めて、それにちなんだ曲をお届けしていきます。音楽を身近に感じ楽しんでいただけるよう、心で演奏します」
 玉手箱から紡ぎ出されるような美しいバイオリンの調べ。新しく始まる「楽章」に期待したい。
(青柳雄介)

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