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「スラッガーの誇り」最後まで...

2016年3月20日号
 平成唯一の3冠王が涙の引退。出場機会を求めて昨季限りでソフトバンクを退団した松中信彦内野手(42)が3月1日、福岡市内で記者会見を開いて現役引退を表明した。
 近年はほとんど代打起用で出番も減っていた松中は退路を断ち、現役続行を目指したがどこからもオファーがなく引退を決意した。19年間のプロ野球人生に「後悔はまったくない」「チャンスがあれば、将来は指導者になりたい」などと述べた。
 スラッガーの誇りを最後まで貫いた。「最後に勝負をかけたい」と自ら自由契約を申し入れ、グアムなどで自主トレを重ねてオファーを待った。去就の判断を2月いっぱいに設定し、いくつかの球団に入団テストの実施を打診したが、思いはかなわなかった。
 弱小球団だったホークスを、常勝軍団に引き上げた中心選手だった。ソフトバンクの王会長は「3冠王を含め彼が残した輝かしい成績、まさに常勝ホークスを築き上げた中心選手でした」とコメントを寄せた。
 2004年に打率3割5分8厘、44本塁打、120打点で史上7人目の3冠王に輝くなど、首位打者2回、本塁打王2回、打点王3回のタイトルを獲得した。思い切りのいいスイングで、ファンに愛される選手でもあった。会見で「最初は『松中』だった声援が、そのうち『信彦』に変わった。本当に僕の宝物......。ファンの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」と話したところで涙が込み上げ、一気にあふれ出た。
 誇りに思う記録は、03年から3年連続の120打点達成だという。「4番の仕事を果たせた満足感、達成感があった」と、いかにもチームを愛し続けてきた松中らしい言葉だった。今後は「野球しかしてこなかったので」と指導者を目指すが、「チャンスがあればホークスのユニホームを着たい」と最後まで「ホークス愛」は変わらなかった。
(水木圭)

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