スポーツ・芸能詳細

News Navi
loading...

「林芙美子」が花子に贈った一編 「花のいのちは~」の原詩碑完成

2015年5月 1日号

 放浪の作家・林芙美子がNHKの朝ドラ「花子とアン」の主人公・村岡花子に贈った詩を刻んだ文学碑が、鹿児島市の城山観光ホテルに建立された。同市・桜島の有名な芙美子碑「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」の原詩とも見られ、「苦しい中にも生きる力と希望さえ感じるこの詩を、多くの人に伝えたい」と芙美子の甥(おい)にあたる同市の物流会社会長、重久紘三さん(75)が建てた。

 詩文は―風も吹くなり 雲も光るなり 生きている幸福(しあわせ)は 波間の鴎(かもめ)のごとく 漂渺とただよい 生きている幸福(こうふく)は あなたも知っている 私もよく知っている 花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど 風も吹くなり 雲も光るなり。
 花子は10歳年下の芙美子と交流があり、贈られた直筆詩を額装して書斎に飾っていた。詩は2009年に初めて公開され、特に末尾の2句の明るさが芙美子ファンらの間で話題になった。
 芙美子は小学校の一時期を同市で過ごし、西南の役(1877年)の激戦地・城山について、「私は学校のかえりに城山に登って、町をみることや、火を噴いている桜島を眺めることがたいへん好きでした」(『一人の生涯』)と書いている。
 重久さんはこの詩を知って初めて芙美子に共感できるようになり、ゆかりの地への碑の建立を思い立った。その高台に立つ城山観光ホテルに相談したところ「地域の貴重な文化財となり、観光資源にもなる」と快諾を得た。
 碑は伊・カッラーラ産の大理石で、高さ1・3メートル、幅2・64メートル。錦江湾に浮かぶ桜島を市街地越しに見下ろすホテル4階の噴水広場に設置、4月22日に除幕式があった。
 重久さんは「碑が芙美子に親しむきっかけになり、鹿児島の文化力を高めるのに寄与できたらいい。最近は研究者も増えていると聞いており、その人たちへの応援歌になればうれしい」と。
(山崎博史)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    橋本マナミ 女優

    2017年6月18日号

    阿木燿子の艶もたけなわ 157   かつて、"愛人にしたい女性ナンバーワン"のキャッ...

コラム