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社会 近畿唯一の米軍基地の関係者 相次いで新型コロナに感染

2020年8月16日号

 京都府京丹後市の米軍経ケ岬(きょうがみさき)通信所に勤務する30代の男性2人が相次いで新型コロナウイルスに感染したことが判明した。京都府の発表によると、2人は7月26日までに症状が表れ、病院でPCR検査を受けて陽性と判明した。1人目は米軍人、2人目は軍属。31日にはさらに2人の感染が判明した。

 桝賀(ますが)政浩近畿中部防衛局長は27日の記者会見で、「米軍基地司令官は不要不急の外出制限などしっかりと(部下を)コントロールしている」と説明した。もっとも、1人目の男性は友人らと12日に兵庫県内、19日に神戸市に遊びに行っていた。桝賀氏は「宿泊については分からない」とした。

 在日米軍関係者の新型コロナ感染者は沖縄県の基地や東京都の横田基地などでも確認されている。現在、感染者が世界一多い米国から日本人以外が日本に入国することは原則としてできない。しかし、米軍人、米軍の文民職員や請負業者などの軍属、それらの家族は、日米地位協定の規定により日本政府の規制を受けずに出入国できる。

 京丹後市では初の感染例。中山泰市長は27日の会見で「米軍基地が国内法の適用を受けないことで不安がぬぐえない」と危惧。謝罪に訪れた桝賀氏に対し、濃厚接触者や行動履歴などの情報開示と万全の感染策を防衛省の責任で取ることなどを求める要請書を河野太郎防衛相あてに託した。

 京丹後市は日本海に面した人口5万4000人ほどの風光明媚(めいび)な小都市。経ケ岬通信所は航空自衛隊の分屯基地に隣接し、近畿地方唯一の米軍基地として2014年に運用が始まったばかりだ。近年、在日米軍基地の返還・縮小が続く中、新設例は珍しい。

 米陸軍が管理し、北朝鮮の弾道ミサイルによる攻撃を想定した早期探知用の「Xバンドレーダー」を運用する第14ミサイル防衛中隊が使用している。米軍人・軍属ら160人ほどが働くほか、運転手や通訳などの日本人従業員には地元住民もいるという。

(粟野仁雄)

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