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緊急事態宣言再びの恐怖シナリオ 東京感染100人超

2020年7月19日号

 政府は再び緊急事態を宣言するのか。東京都で7月2日、新型コロナウイルスに感染が確認された人が107人。翌日以降も120人超が続いた。「夜の街」に関係する人は2〜3日にそれぞれ29人、57人と多い。感染が広がる最前線を緊急取材した。

「新宿で〝ホストの皆様〟が積極的に検査を受けたことによって、感染者、陽性者も増えている」

 東京都の小池百合子知事は7月3日、記者会見でそう語った。ホストとは主に女性客を接待するホストクラブの男性従業員のこと。新宿区歌舞伎町のホストクラブ6店など飲食店を運営する「スマッパ!グループ」の手塚マキ会長(42)は6月1日、同区の吉住健一区長から協力を要請する電話を受けたという。

「区長から『(ホストの)プライバシーを守るから検査を受けてほしい』と頼まれました。そこで、知り合いの経営者や店長に『みんなで検査を受けよう』と呼びかけたんです」

 ホストの集団検査が実現した。多くのホストが検査に応じたことが、「感染者には新宿のホストが多い」という結果をもたらした。冒頭の小池氏発言はその経緯を示している。都が公表した資料によれば、6月25日〜7月1日の感染者のうち、20代と30代が計69%、「夜の街」で感染した人が44%を占めた。地域別では新宿と池袋が多いという。

 手塚さんが区長の要請に応じたのは、こんな事情があった。

「私の店は4月に全面休業しましたが、歌舞伎町には緊急事態宣言中も営業を続ける店があり、業界の足並みが揃(そろ)いませんでした。それでいいのかという思いがありました。今は業界全体が(感染防止が大切という)認識を共有し、対策を徹底するしかないと思います」(手塚さん)

 歌舞伎町のホストクラブで働いて3年という20代前半の男性は、検査をまだ受けていない。

「店長からは『体調が悪い人は検査に行くように』と言われましたけどね。うちの店では感染者は出ていないです。対策? していますよ。マスク、検温、アルコール消毒とか。でも、それは表向きで、酔っ払うといい加減になっちゃいますね。コロナを気にしている人はそんなに多くないです。営業しなければ店が潰れちゃうから。今、歌舞伎町では大きい店ほど潰れているんです。だから『もうやるしかない』っていうのが本音じゃないかな」

 女性従業員が接客する店が主な会員の「日本水商売協会」は5月7日、「コロナウイルス対策ガイドライン」を発表した。代表理事の甲賀香織さんが説明する。

「マスクの着用や検温などを必ず守るべきことに挙げました。守ってくれる店もありますが、おざなりな店も多い。モラルの落差が大きいのが実情です」

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