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新型コロナ 国内感染者1000人超え「鎖国令」下の世界 非常事態 想定外の最悪シナリオ

2020年4月 5日号

 新型コロナウイルスの感染者が急増し、「非常事態」を宣言する国が続出している。日本も法改正し、首相による「緊急事態宣言」が可能になった。このまま感染者が増え続けたら何が起きるのか。緊急事態にどう備えるべきか。諸外国の実例と専門家の見通しから探った。

「我々は戦争状態に入った。衛生戦争だ」

 そう繰り返したのはフランスのマクロン大統領。「明日正午から仏全土で人々の接触と外出を最小限にする措置を取る」と3月16日、国民に覚悟を訴えた。

 仏政府ウェブサイトに載る説明によれば、外出が許される理由は▽テレワークを利用できない人が自宅と職場を往復する▽居住地にある指定店舗で必需品を買う▽予約をした医師を受診する▽子どもを保育園に連れて行く▽高齢者の面倒を見る▽自宅の近所で1人で運動する――の六つ。「違反者には135ユーロ(約1万6000円)の罰金を科す」ともある。外出には理由を記した証明書を携帯する必要があり、約10万人の警察官が違反に目を光らせる。

 公衆衛生の専門家が「ロックダウン(封鎖)」と呼ぶ、私権を制限する厳しい措置だ。なぜ必要なのか。元国立感染症研究所室長の加藤茂孝氏が説明する。

「感染症の対策は今も昔も変わりません。人と人が会えば、そこで病気はうつる。爆発的に感染者が増えると予測されるなら、人が会う機会を減らすため、外出や移動を制限するわけです」

 大阪大大学院医学系研究科の磯博康教授(公衆衛生学)によれば、新型コロナのある特徴が最近分かった。

「ウイルスが増殖する場所によって、二つのタイプがあることです。気管支から肺の奥に増殖するタイプは、肺炎になりやすく、特に高齢者や持病がある人の中には重症化して亡くなる方がいます。もう一つの鼻から喉にかけての上気道に増殖するタイプは、それほど重い症状がないので歩き回ってしまうことが多く、そのため人への感染を起こす可能性がより高いのです」

 爆発的な集団感染が起きているのがイタリアだ。

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