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2020年2月16日号
急加速する再編 全国23県で地銀合併が起きる!
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急加速する再編

全国23県で地銀合併が起きる!

地方銀行との資本業務提携を矢継ぎ早に仕掛ける会社がある。金融大手のSBIホールディングス(以下、SBI)である。背景にあるのは、深刻化する地銀の苦境だ。「47都道府県の半数で地銀の採算が取れなくなる」という見通しもある。地銀はこれからどうなるのか。

今年1月17日、SBIが新たに発表した資本業務提携の相手は、筑邦銀行(福岡県久留米市)だ。SBIが同種の提携を決めたのは、昨年9月の島根銀行(第二地銀、松江市)、11月の福島銀行(同、福島市)に次いで3行目だ。

筑邦銀行の佐藤清一郎頭取は記者会見で、提携話はSBIが持ちかけたことを明かし、「SBIから選ばれた理由」をこう語った。

「私はたまたま北尾(吉孝SBI)社長と同じ大学の同じ学部ということもあって、世代的にある程度考え方が一致している。北尾社長は陽明学の『知行合一』という考え方を実践している」

佐藤氏は慶應義塾大経済学部を1971年に卒業、北尾氏は74年卒だ。思い返せば5年ほど前、鹿児島銀行(鹿児島市)と肥後銀行(熊本市)が経営統合を決めた際も似たような報道があった。両行の頭取が慶大商学部の同級生(75年卒)だったのだ。

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