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日本ラグビー、悲願の8強へ チームプレー徹し15人が一丸

2019年10月20日号

 勝利の瞬間、実況していたNHKのアナウンサーが「もう、これは奇跡とは言わせない!」と絶叫した。9月28日、ラグビーW杯日本大会1次リーグA組で世界ランキング9位(当時)の日本は、同2位のアイルランドを19―12で破った。2015年の前回イングランド大会初戦で、当時世界3位の南アフリカを34―32で破り「ブライトンの奇跡」と世界を驚かせた大金星を再現した。初戦のロシア戦に続く2勝目で、日本は初のベスト8進出に前進した。

 今大会開幕時には世界1位だったアイルランドは、南アフリカより格上の強豪。日本の勝利はまたも世界に大きな衝撃を与えた。しかも、海外メディアが「これはまぐれではない。アイルランドより優れたプレーだった」「我々が彼らから学ぶべきものは多い。これ以上、お手本になるような試合はない」と称賛する快勝だった。パワー、作戦、技術で一流国とは差があると見られていた日本だが、プレー内容は歴史に残るような素晴らしいものだった。スクラムで押し勝ち、ミスがない勇気あるタックルで相手の攻撃を封じ、チャンスを作り出した。その起点から素早い決断と展開で相手の焦りを誘う理想的な攻撃を見せた。

 15人が一丸となって「ワンチーム」のキャッチフレーズ通りのチームプレーに徹したことが、一番の勝因だろう。仲間を信じ、自分を信じる。外国出身選手と日本人選手が違和感なく「ワンチーム」になっていたことも大きい。選手31人中、15人が外国出身だが、全員が日本代表としての誇りを持っており、日本国籍を取得している選手が8人もいる。ニュージーランドから札幌の高校入学のために来日したリーチ・マイケル主将(30)をはじめ、留学生として来日して日本での生活が長い選手がほとんどだ。

 持てる力を出せれば勝てるはず。10月13日のA組最終戦・スコットランド戦に悲願達成がかかる。(水木圭)

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