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全米オープン敗退もなぜか笑顔 大坂なおみ魅せた「成熟の証し」

2019年9月22日号

 女王の座から滑り落ちても、成長を感じさせる会見だった。テニス全米オープン4回戦の9月2日(ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター)。連覇がかかっていた第1シードの世界ランク1位の大坂なおみ(21=日清食品)が第13シードのベリンダ・ベンチッチ(22=スイス)に5―7、4―6で敗れ、世界ランク1位からの陥落が決まった。ところが、試合後は笑顔で明るく振る舞い、前向きな姿勢を印象付けた。

 今季2戦2敗と苦手にしているベンチッチに正確なストロークで主導権を握られ、痛めた左膝の影響もあって流れを取り戻せなかった。報道陣が驚いたのは敗戦後の会見。初戦で敗退して会見を途中で打ち切ったウィンブルドン選手権とは対照的に、「この大会では多くのことを学んだ。私は人として成長したと思う」と笑顔で話し、同16日から地元の大阪で行われる次戦、東レ パンパシフィック・オープンに向けて「考えているのはたこ焼きのことだけ。次はいいプレーができそう」と冗談まで飛び出した。

 敗北に打ちひしがれて我を忘れ、涙を流した過去の大坂とはまるで別人。いかなる心境の変化があったのか。

 大坂にとってこの1年間は激動の日々だった。昨年9月の全米オープンで第20シードから優勝して、世界ランク7位にジャンプアップ。第4シードで迎えた今年1月の全豪オープンも優勝して世界ランク1位に。グランドスラム初優勝からの連続優勝は、18年ぶりの快挙。だが、それから歯車が狂い始め、思うようなプレーができなくなった。

 その壁を乗り越えるような出来事があった。今大会、3回戦で降した15歳のコリ・ガウフ(米国)を誘ってセンターコートで並び、インタビューを受けたのだ。その行動は世界で称賛された。この1年間のアップダウンは、大坂に精神的な成熟をもたらしたに違いない。(水木圭)

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