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沖縄 安倍首相「慰霊の日」4度目参列 今年もまた「辺野古移設」触れず

2018年7月15日号

 6月23日は、73年前の沖縄戦などの犠牲者を悼む「慰霊の日」。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を巡る政府と沖縄県の対立が激化する中、政府と沖縄の間に生じた溝の深さが浮き彫りにされた。

 沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で行われた「沖縄全戦没者追悼式」。4度目の参列となった安倍晋三首相が演壇に立った時、会場の空気は一変した。「もりかけー」の野次(やじ)に始まり、「すぐ帰れ」「うそつき」「何しに来た」などと怒号が飛び交ったのだ。
「首相あいさつ」が滑稽(こっけい)なほどの"ワンパターン"だった点も、批判を浴びそうだ。
 安倍首相はまずは前段で、地上戦となった沖縄と県民に「胸のつぶれる思いです」と同情の意を述べたが、2015~17年でも「胸ふさがる気持ちを禁じ得ません」などとしており、定型化している。
 中段では「嘉手納以南の西普天間住宅地区跡地の引き渡しが実現」。基地負担の軽減に取り組む政府の姿勢を強調するのは首相流の"常套句"で、過去にも「西普天間住宅地区の返還」「北部訓練場の過半の返還」などと必ず盛り込んできた。
 後段も然(しか)り、だ。首相は「『万国津梁(しんりょう)』、世界の懸け橋」と沖縄を位置づけ、沖縄振興を前進させる決意を表明したが、15~17年でも同様の紋切り型の表現を用いている。
「首相あいさつ」に先立って行われた翁長雄志(おながたけし)知事の平和宣言は、対照的だった。抗がん剤治療で髪の毛が抜け落ち、やせた印象は否めないが、しっかりした口調でこう述べた。
「(東アジアでは)緊張緩和に向けた動きが始まっています。(中略)平和を求める大きな流れの中にあっても、20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのでしょうか」
 今年も辺野古新基地建設に言及しなかった安倍首相はこの間、視線を落としたままだった。
(友寄貞丸)

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