政治・社会詳細

イチオシ
loading...

究極の"ジコチュー"総選挙だ! 今、やったらこうなる! 平成の黒い霧解散 政党別議席「大予測」

2018年5月20日号

◇改ざん、隠蔽、セクハラ...疑惑まみれの安倍政権

▼野党共闘なら「巨大与党」は3分の2届かず、野党分裂なら「安倍1強」復活

▼新党「国民民主」は野党第1党に浮上か

 永田町に突如として吹き始めた解散風。窮地の安倍政権が相次ぐ不祥事と疑惑をごまかすための「平成の黒い霧解散」に踏み切る可能性は否定できない。政界を知り尽くす選挙プランナーが、今そこにある究極の"ジコチュー解散"の結末を大胆予測した。

「野党側から内閣不信任(決議案)が出されれば、衆院解散も一つの内閣の選択肢なのだろう」
 自民党の森山裕国対委員長は4月25日、連立を組む公明党との幹事長・国対委員長会談後、こう語った。
 この「解散論」、実は森山発言が初めてではない。小泉純一郎内閣で首相秘書官を務め、今は内閣官房参与の飯島勲氏が『週刊文春』3月29日号で「安倍首相は解散に打って出よ!」と題するコラムを掲載。それ以降も飯島氏は早期解散論を展開している。4月17日、BS番組に出演し、ゴールデンウイーク明けとなる5月7日の週に解散、23日公示、6月3日投開票。または6月11日に解散し、27日公示、7月8日投開票。飯島氏は2案を開陳し、自民党は7議席減の微減にとどまると言い放った。
 同番組で同席した希望の党の玉木雄一郎代表は警戒感を隠さない。
「安倍晋三首相が今秋の自民党総裁選で3選を目指すのであれば、飯島氏の言う通り起死回生の黒い霧解散に打って出る可能性がある。野党は万が一に備え、いつ解散されてもいいように準備を怠ってはならない」
 黒い霧解散――。1966年、安倍首相の大叔父に当たる佐藤栄作政権下で、閣僚の不祥事や自民党議員の逮捕などが相次ぎ、「永田町を黒い霧が覆っている」と批判された。同年12月1日、自民党総裁選で再選された佐藤首相は同27日に突如解散に打って出て"延命"を図った結果、自民党は前回よりわずか6議席減で安定多数を維持した。

 ◇「強い口調で解散否定は怪しい」

 今の安倍政権は、この66年のスキャンダル国会を彷彿(ほうふつ)させる乱れようなのだ。

 学校法人「森友学園」(大阪市)への土地売却を巡り、財務省による公文書改ざん問題や口裏合わせ依頼問題が次々発覚。"震源地"である財務省では福田淳一事務次官がセクハラ疑惑で辞任した。学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡っては、2015年当時の柳瀬唯夫首相秘書官が愛媛県職員らとの面会で「首相案件」と発言したと記された文書も見つかった。
 そればかりか、「ない」とされていた南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)とイラク派遣での自衛隊の日報の存在も明らかになった。朝鮮半島情勢もきわめて流動的だ。
 自民党の地方組織からは「このままでは来年の統一地方選は戦えない」と、悲鳴が聞こえる。つまりは「首相の顔を代えてほしい」(自民党中堅衆院議員)。手詰まり局面の打開策として、安倍首相が衆院解散という"伝家の宝刀"をここで抜くのではないか。永田町でそう囁(ささや)かれているのだ。
 対する安倍晋三首相。4月26日午前の衆院予算委員会で解散・総選挙について「私の頭の中には全くございません」と答え、自民党の二階俊博幹事長も「幹事長の知らない解散なんか世の中にあるわけがない」。与党側の完全否定とは裏腹に、野党側は「これだけ強い口調で首相も幹事長も否定すること自体が怪しい」(野党関係者)と疑心暗鬼に陥る始末だ。
 こうした中、野党にも動きが出てきた。4月26日、希望の党と民進党が合流して新党を結成することで正式合意。来年の統一地方選、参院選に向けた反自民の「受け皿」を狙う。新党「国民民主党」の結党はゴールデンウイーク明けだが、たとえば希望の党の松沢成文参院議員団代表らチャーターメンバー(創立議員)らの分党が決まるなど、4月28日現在で新党参加者は流動的な情勢だ。
 そこで本誌は、独自情勢分析に定評のある選挙プランナーの三浦博史氏に、現時点で衆院解散・総選挙をした場合の政党別の獲得議席数を予測してもらった。国民民主党については不確定要素が多く、三浦氏は今回、希望の党、民進党の両党所属の全議員を合算して議席数を予測することにした。
 まずは15ページの表をご覧いただきたい。小選挙区で野党が候補者調整を行って一本化し、与党と1対1の構図に持ち込んだ場合、昨年のように調整が不調のまま各党候補が乱立した場合の2パターンを想定した。
 それによると、野党が一本化調整を行った場合、自民党は43議席減の241議席、連立パートナーの公明党は2議席増の31議席で、与党は計272議席となる。過半数(233議席)は上回るものの、憲法改正の発議に必要な3分の2(310議席)は大きく下回る結果となった。
「飯島氏は7議席減と、あえて楽観的な見立てをしていますが、小選挙区では38議席を失う可能性があります」(三浦氏)
 その根拠となるのは、下落を続ける内閣支持率だ。『毎日新聞』が4月21、22日に実施した全国世論調査によると、前回(3月)調査から3ポイント下落の30%。一方、不支持率は前回から2ポイント増の49%で、2カ月連続で不支持が支持を上回った。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    田中麗奈 女優

    2018年5月20日号

    阿木燿子の艶もたけなわ/202   清涼飲料水のCMで初代イメージキャラクターを務め...

コラム