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木内昭胤元外交官、村上正邦元労相がレッドカード! 安倍首相よ!あなたはもう終わった人

2018年4月22日号

 ◇森友問題 イラク日報隠蔽...

 森友問題自体の深刻さと、責任逃れの態度において、安倍政権は万死に値する――。かつて田中角栄の秘書官も務めた伝説の外交官・木内昭胤氏と、「参院のドン」と呼ばれた信念の保守・村上正邦氏が、外交と内閣改造によって延命を図りつつある安倍首相に引導を渡す。

 この森友政局。果たして安倍晋三政権は持つのか。
 これが政治記者の最大の関心事である。私は持たない、持たしてはいけない、と考える。理由は簡単だ。役人が国民の代表(議会)に対して平気で嘘(うそ)をつき、公文書を改ざんしたことが明るみに出た。これだけで時の政権は行政権力の長としての責任を免れないが、この森友問題はさらに罪科が二つ加わっている。
 一つは、民主主義の土台を突き崩すこの前代未聞の不祥事に対して、政権与党が自浄能力を発揮できない罪である。被疑者である役人を説得し、真実を述べさせることにより、国民の行政不信解消という公益に一歩でも資する、というのが与党としてのあるべき構えであった。その役人が訴追されるかどうか、は小さな私益である。小さな私益の壁を取り払い、大きな公益を前進させる。行政権力を指揮監督する与党だからできる仕事だったが、それを怠った。怠業の罪である。
 もう一つは、安倍氏の虚偽答弁の疑いである。国有地払い下げに関して妻・昭恵氏の名前が明記された公文書が出てきたにもかかわらず、関与という言葉の持つ意味を意図的に狭め(払い下げに関して直接指示、陳情することであると)、だからこそ関与がなかったことが立証された、と強弁する。または、改ざんについて行政の長として責任を痛感する、と言いながら、責任を全く形で表さないことである。
「万死に値する」
 かつて、竹下登・元首相が自らの不祥事について自らを裁いた言葉だった。今回の一件はまさにそれに値するものではないのか。
 ただ、世の中がすべてそういう方向に動いているわけではないのも事実である。なお、安倍政権は生き残りを模索している。前号では、政局カード(通常国会後の改造・党人事)と、外交カード(訪米、訪露)によって求心力の回復を狙うだろう、とも予告した。
 だが、果たしてそれは可能なのだろうか。政局、外交のプロにそれぞれ質(ただ)した。
 政局は村上正邦氏(85)に聞いた。元自民党参院議員会長。在職中は「参院のドン」と呼ばれた権力闘争の人で、政局勘は人一倍鋭いものがある。受託収賄で起訴(KSD事件で2年2カ月の実刑、2010年5月に刑期満了)された身だが、引退後も永田町ウオッチに余念がない。埼玉県の私邸を訪ねた。
 森友喚問をどう見た?
「何も解明されなかったが、あんなものだろう。僕も昔喚問を受けたが、刑事訴追を理由に証言拒否ができる」
 証言拒否の行き過ぎ?
「確かに、ほとんど答えなかった」
 国有地払い下げへの関与問題、安倍氏は妻も自分も関与していないと言うが?
「いやいや関与している。決済文書に昭恵氏の名前が出てくる。影響力があったと言わざるを得ない。役人というのは忖度(そんたく)するものだ。安倍1強だからますます忖度する。自明の理だ。政治家の口利きというのは皆そういうことだ。忖度させるためにやる」
 夫妻が直接指示、陳情したものではない、という。
「一般国民の思う関与とは、それだけではない。昭恵氏が森友の名誉校長を務め、一緒に土地を見に行った。そのことを役人が森友を特例扱いする際の決裁文書にわざわざ書き込んだ。夫人の関与によって役人の忖度が働いたという以外の解釈をするのは難しい」

 ◇「総裁候補」はもっと発信せよ! 

改ざんの方はどうか?
「役所の中の役所が、過去にないことをやった。あの財務省をそこまで追い詰めたものは何か、を究明することが肝心だ。まだ、そこが全くわかってない」
「政治、行政にとって根本にあたるものが壊れつつある。それは権威と信頼だ。この政権のけしからんのは、そこまで損害を与えたのに、自分たちが逃げ切れると思っていることだ」
 逃げ切れる?
「野党がバラバラで追及が弱い。本来はガラガラポンで政権交代があってもいい話。野党も1強を倒すため一点団結しないとダメだ」
 与党もおとなしい?
「自民党内で厳しいことを言う人が必要だ。総裁候補たちがなぜもっと発信しないのか。ある意味、こんな好機はない。石破茂然(しか)り、岸田文雄然りだ。僕が自民党にいれば、こんなものではすまない。最低でも麻生太郎財務相は役所の不始末の責任を取って辞めるべきだ」
 今の流れは、麻生氏ですら逃げ切りの姿勢だ。
「国民をなめてるね」
 麻生氏辞任だと政権は?
「ボロボロになる。安倍政権を支えているのは、麻生と菅義偉(官房長官)だ。麻生を辞任に追い込めば、安倍は半分死んだに等しい」
「いかんせん、自民党の連中が情けない。明治維新に例えれば、西郷(隆盛)もいなければ、大久保(利通)もいない。ましてや、坂本(龍馬)もいない」
「その中では、二階(俊博幹事長の動向)に注目している。本来は、彼が安倍にはっきり言うべきだ。これは総辞職に値する話だと。そうでないと、自民党は自民党ではなくなるよ、と」
 二階派といえば、かつての中曽根派。あなたと亀井静香氏が共同代表を務めた志帥(しすい)会を引き継いでいる。
「近々、二階に会って直言しようと思っている」
「もう一つ、今度の政局のカギを握るのが竹下派だ。額賀福志郎から竹下亘に会長を代えた。背後にいるのは青木幹雄だ。ここがどっちにつくか。僕は竹下と二階が手を組めばいい、と思う。二階ももともとは、竹下派、田中派の流れだ」
 改憲はどうなる?
「森友を抱えたままでは難しい。そもそも安倍9条改憲案に反対だ。2項(戦力不保持)をそのままに自衛隊を別に書き込むのでは、今の憲法と同じで、戦力ではない自衛隊とは何か、という矛盾を解決できない」
 安倍3選はどうなる?
「それはもうない。立候補しても負ける、ということだ。麻生は閣僚を辞任すれば政権から離れていく。二階も独自路線を歩くだろう」
 求心力回復のために、通常国会後の内閣改造・党人事のニンジンをぶら下げる手がある。
「そうはいかなくなる。森友問題はそれだけ重い。国民が支持しない。関与していないと言っても誰も信用しない」
 外交カードは?
「僕は成功しないと思う。北朝鮮問題ですでに日本は蚊帳の外になっている」

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