政治・社会詳細

イチオシ
loading...

最注目の経済学者・井手英策、渾身提言 実現できる! 今なら間に合う「増税」で幸せになれる方法

2017年12月31日号

倉重篤郎のサンデー時評
最注目の経済学者・井手英策、渾身提言 実現できる! 今なら間に合う「増税」で幸せになれる方法

 ◇日本の新ビジョン 「成長経済」から「分配経済」へ

 前原誠司・前民進党代表のブレーンであった経済学者、井手英策氏。民進党解体により、「国民の蓄えとしての増税」という井手理論は、政治的な拠点を失ったかに見えるが、今の経済状況下でその重要性と必然性は増していると自信を見せる。国民を幸せにする経済とは何か? 倉重篤郎が迫った。

 先の衆院選・野党合流政局の中で、それをどう見ていたのか、ぜひ問いただしてみたい人物がいた。前原誠司・前民進党代表の経済ブレーンであった井手英策慶大教授(45)である。
 井手氏には、半年ほど前にインタビュー、「『税の再分配』革命がニッポンを救う! 井手英策慶大教授が熱弁」(7月9日号「サンデー時評」)と書いたことがあった。
 日本経済はすでに成長が望めなくなったとし、増税による再分配で誰もが受益者になる「オール・フォー・オール」の思想こそがこれからの経済政策の基本になるべきだ、という論であった。なぜ成長できないかを緻密に論証し、政策手段としての増税を収奪ではなく社会的蓄えと位置付け直す、一種のコペルニクス的認識転回を内在させたもので、興味深くうかがった。
 それ以来、私は二つのことに注目していた。一つは、政治家と学者の関係だ。権力の頂点を再び目指そうという政治家と、そのツールとして政策体系を与えようとする学者。前原氏にしてみれば、アベノミクスに対抗しうる包括的、リベラルな経済政策が欲しいし、井手氏からすれば、20年かけてあたためてきた理論を政治の力によって実現してほしい。かつての池田勇人・下村治両氏による所得倍増計画ではないが、久しぶりの本格的な政治家・学者コンビだった。二人がどこまで行くことができるのか。
 もう一つは、井手理論の政治的可能性だ。増税が結果的に国民を幸せにするという一見逆説的な政策体系がどれだけ日本の政治、そして、国民世論になじみ浸透するか、であった。

 ◇小池さんのためには死ねない

 さて、一つ目は、前原氏の合流政局の失敗によって民進党が無残に潰(つい)えたのはご承知の通りだ。それを井手氏がどう受け止めたかを聞きたい。二つ目は、だがドッコイ、井手理論は生き延びた。連合という組織に受け継がれたのだ。それだけでない。安倍晋三政権にいつの間にかパクられている。それが消費増税の使途変更政策である。それを井手氏がどう思っているのか。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

コラム