政治・社会詳細

News Navi
loading...

国際棋戦LG杯で来年2月決勝 井山7冠が「最強」中国棋士倒す

2017年12月17日号

「前人未到」の形容がいくつあっても足りない囲碁界の大スター、本因坊文裕(もんゆう)(28)=井山裕太九段。10月に名人位を奪還して2度目の7冠を達成した後も王座、天元両タイトルを防衛して勢いに乗る。息つく間もない対局続きの中、「世界一」奪取のチャンスが巡ってきた。
 11月13、15日に東京都内の日本棋院で行われた「第22回LG杯朝鮮日報棋王戦」。日中韓台の精鋭32人の勝ち抜き戦で伊田篤史八段と一力(いちりき)遼八段は敗退していたが、日本勢で唯一ベスト8に残った文裕は準々決勝に勝つと、準決勝で中国ランキング1位で世界最強とされる柯潔(かけつ)九段を破り、来年2月の決勝進出を決めた。
 柯九段の投了が告げられた瞬間、大盤解説会場は大拍手に包まれた。優勢だと思っていたという柯は、対局後に「この碁を勝つのはすごい」と脱帽した。
「世界戦出場の機会を多くもらいながら思うような成績が残せなかった。これ以上ない相手に勝てた。今年の勝利で一番うれしい」と語ったように、文裕は世界戦の制覇に並々ならぬ意欲を持つ。かつては日本が優勢だった囲碁の世界戦も、近年は韓国、中国勢に押され、日本の第一人者の戦いぶりが注目される。
 文裕と親しい若手の吉川一(きっかわはじめ)三段(27)がこう話す。
「韓国ではプロ棋士が国会議員になるなど囲碁の社会的影響力も大きい。中国は全国から集めた有望な若手棋士を国を挙げて養成し、日本とは事情が違う。それを言い訳にしない井山先輩は闘志を表に出さないタイプですが、囲碁に懸ける秘めたる思いは誰にも負けないでしょう」
 決勝の三番勝負で相まみえる中国の謝爾豪(しゃじごう)五段は19歳。「ようやく決勝の舞台での姿をお見せできる。優勝して責任を果たせたと言いたい」と文裕。05年の張栩(ちょうう)九段以来となる、同棋戦の日本勢の覇者となれるか。
(粟野仁雄)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    江田証 江田クリニック院長

    2017年12月17日号

    阿木燿子の艶もたけなわ 182  今や国内外から1日約200人もの患者が押し寄せる病...

コラム