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「銀行」が大激変時代突入

2017年12月17日号

「銀行」が大激変時代突入
人減らし進行中、支店統廃合... 「メガバンク」「地銀」に何が起きているのか!

 メガバンク3グループが社員数や業務量、支店の削減を発表した。10年後には、メガバンクの社員数は今より3万人超も減る計算になる。一方の地方銀行は「8年後には6割が赤字」という試算があるほど経営が厳しい。「大激変時代」に突入した銀行に何が起きているのか。

「都銀は最終的に何行残ると思う?」
 1997年ごろ、地銀から全国銀行協会に出向中だった大関暁夫氏は、大蔵省銀行局の管理職にそう聞かれたのを覚えている。前年に三菱銀行と東京銀行が合併して東京三菱銀行が発足したばかり。同年11月に経営破綻した北海道拓殖銀行(拓銀)を含め、都市銀行は10行あった。大関氏自身は「多すぎるのは間違いないが、7、8行は残るだろう」と思っていた。しかし、大蔵官僚は思いがけないことを口にした。
「実は答えはある。3行とゴミ箱一つ。ゴミ箱に何行入るかは分からないが、ついていけない銀行、言うことを聞かない銀行はそこに入る」
 大蔵官僚の"予言"は8年後の2005年、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の誕生で現実となった。銀行を退職して経営コンサルタントに転じた大関氏が振り返る。
「その時、銀行局で聞いた話を鮮明に思い出し、背筋が寒くなりました。別のキャリア官僚にその話をすると、『官僚がやると決めたらやるんだ』と当たり前のようでした」
 拓銀が破綻してから20年、銀行経営は再び苦境に直面している。金融庁は昨年、「25年3月期には6割の地銀が本業の融資などで赤字に陥る」とする試算を発表。現状では赤字行はないが、本業の儲(もう)けを示す業務純益の減少は、地銀ばかりでなく大手銀行の間でも顕著だ。11月中旬に出揃(そろ)った大手銀行5グループの17年9月中間決算では、業務純益は前年同期より1~4割も減少(15ページの表参照)。3メガの主力傘下行は18年3月期でも、業務純益が前年を下回る見通しだ。

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