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京都、奈良の有名寺院で「異変」 相次ぐ拝観料値上げの理由は?

2017年12月 3日号

 紅葉狩りの季節を迎えた古都。有名寺院の拝観料の相次ぐ値上げが、観光客の懐を直撃しそうだ。
 京都市では、今年から国宝の本堂などで「平成の大修理」が始まった清水寺(東山区)は昨年1月、高校生以上300円を400円に値上げした(小中学生200円は据え置き)。
 奈良市の東大寺は来年1月から大仏殿や法華堂、戒壇堂などの拝観料(入堂料)を中学生以上500円を600円に値上げする(小学生300円は据え置き)。法隆寺(奈良県斑鳩町)は2年前に西院伽藍(さいいんがらん)、東院伽藍、大宝蔵院共通の拝観料を、中学生以上1000円を1500円、小学生500円を750円へと大幅値上げした。
 拝観料は寺院の収入の多くを占めるが、「お布施」とみなされて課税対象外だ。京都市は1985年に拝観料に課税する「古都税」を創設したが、仏教界が「拝観停止」の実力行使で猛反発。市が廃止を余儀なくされた経緯がある。
「拝観料は入場者の方々からのお供えで、お布施ととらえています。『平成の大修理』による影響は確かに心配ですが、値上げした昨年の入場者数は値上げ前と目立った変化はありません」(清水寺の大西皓久(おおにしこうきゅう)執事補)
 法隆寺も東大寺も、少子化による修学旅行生の減少や修繕費などが拝観料値上げの理由だ。加えて、最近は寺院の建物に油とみられる液体を撒(ま)かれて汚されるなどの悪質ないたずらの被害が相次ぎ、防犯対策にも経費がかかるという。
「京都府警は賽銭(さいせん)箱周辺などに防犯カメラを設置するよう求めていますが、寺院からはカネがかかることを理由に拒否されることもあるそうです」(地元記者)
 最近のインバウンド(訪日外国人)効果は目覚しい。値上げラッシュが古都の評判を下げなければよいのだが、果たしてどうか。
(粟野仁雄)

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