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和歌山のイルカショー妨害容疑 太地町の「追い込み漁」に抗議か

2017年11月12日号

 日本の伝統文化と反捕鯨運動、折り合いのつく日は遠そうだ。和歌山県警は10月22日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでオランダ人やベルギー人3人がイルカショーを妨害したとして威力業務妨害容疑で逮捕した。
 県警によると、同日午後3時ごろ、オランダ国籍のペトラス・ヨハネス・マルティネス・ヤンセン容疑者(32)ら男女2人がイルカショー中に客席からプールに飛び込み、ベルギー国籍のデ・スウィーマー・ジャーマンルド・クレイ容疑者(22)はその様子をビデオ撮影し、ショーを中断させたとしている。3人とも容疑を認めているという。
 男女2人はウエットスーツ姿でプールに飛び込み、泳ぎながら「太地でイルカを殺すのを止める」と日本語と英語で書かれたシートのようなものを掲げた。
 これまでの報道によると、ヤンセン容疑者は、同県太地(たいじ)町で行われるイルカなど小型鯨類を入り江に追い込む伝統漁に反対し、現地に泊まり込んでいた。追い込み漁を巡っては、米国映画「ザ・コーヴ」(日本公開2010年)が「残酷だ」と批判。その後は漁法の改善もされたが、毎年海外から反捕鯨団体が訪れている。
 14年2月の町立の「くじらの博物館」が捕鯨に反対する豪州人女性の入館を拒否した問題では、女性が「思想信条の自由を侵害された」と慰謝料を求めて提訴し、16年3月に和歌山地裁が町側に賠償を命じる判決を出した。
 太地町では毎年9月から漁が始まると、地元漁協組合員や地元警察署員による厳戒態勢が敷かれる。アドベンチャーワールドでも警察官が警戒していたという。太地町の三軒一高(さんげんかずたか)町長はこう評した。
「今回、他の町にも迷惑が及んでしまい、遺憾ですが、追い込み漁は県や国の許可を得ているものです。ともあれ、町民の安全を守ることが第一。(反捕鯨団体側も)最近ではビジネスとしてやってる印象です」
(粟野仁雄)

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