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名人戦制し井山本因坊7冠復帰 将棋、囲碁合わせ史上初の快挙

2017年11月 5日号

 囲碁界のスーパースター本因坊文裕(もんゆう)=井山裕太九段(28)=が囲碁、将棋界で初となる2度目の7大タイトル同時制覇の偉業を達成した。10月17日、静岡県熱海市で行われた名人戦七番勝負の第5局で、高尾紳路名人(40)を3勝1敗と追い込んでいた井山が197手で中押し勝ちした。名人位は通算6期となる。
 井山は昨年4月に伊田篤史八段(23)から十段位を奪取し、本因坊、棋聖、名人、王座、天元、碁聖と合わせて囲碁界初の7冠に輝いたが、11月に高尾に名人位を奪われていた。ちなみに将棋の羽生善治棋聖(47)は1996年に史上初の7冠を達成したがその年に6冠に後退、現在の保有タイトルは棋聖のみ。
 12歳でプロ入り、16歳で四段から飛び級昇段で七段、史上最年少の20歳4カ月で名人になった天才の囲碁は奔放なスタイルで、「打ちたい所に打つ」が信条。7冠復帰について局後の会見で井山は「でき過ぎ」と謙遜しつつも「棋士人生の中で今が一番成長できている」とも。幼少時から指導した師匠の石井邦生九段(76)が語る。
「去年から内容もよく、今回も序盤に大石(大きく繋(つな)がった石)を捨てる想像を絶するような手を打っていた。最初に7冠を達成した時は攻めていけたが、タイトルは守る方が難しい。2度の独占は奇跡の中の奇跡ですが、彼はまだ進化している」
 将棋と違い囲碁は国際化している。「世界で僕は特別ではない」と井山。1980年代から始まった国際大会では当初、日本人棋士が優勢だったが、ここ10年の日本勢は2013年に井山が「テレビ囲碁アジア選手権」を獲得したのみ。
 現在、主な国際大会は五つほどで「LG杯」で井山はベスト8に残っている。井山の故郷・東大阪市の町工場はかつて人工衛星「まいど」を宇宙に舞わせた。期待を背負う若きプリンスは世界へ飛翔(ひしょう)できるか。
(粟野仁雄)

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