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「独禁法上も好ましい」と高評価 来年4月に「三十三FG」が誕生

2017年10月 8日号

 三重銀行(三重県四日市市)と第三銀行(同県松阪市)は9月15日、来年4月に経営統合することで最終合意したと発表した。持ち株会社「三十三フィナンシャルグループ(FG)」を設立する。新社名「三十三FG」は、両行に共通する「三」を「十(プラス)」に繋(つな)ぐという意味だ。
 両行は経営統合により、県北部を中心に大企業や中堅企業取引に強みを持つ三重銀と、県中南部の中堅企業や個人事業主に強い第三銀の持ち味を生かし、相乗効果を発揮したいという。統合の株式交換比率は三重銀1に対し、第三銀0・7を充てる。会長には第三銀の岩間弘頭取、社長に三重銀の渡辺三憲(みつのり)頭取が就き、持ち株会社の機能を四日市市に、登記上の本店を松阪市に置く。
 両行の統合は、二つの側面で地銀再編のモデルケースになると金融関係者は指摘する。
 まず1点目は、メガバンクと地銀との関係だ。三重銀は、三井住友フィナンシャルグループと資本を含め関係が深く、歴代トップも三井住友銀出身者が就いている。現在の渡辺頭取も三井住友銀出身である。
 三井住友銀は親密地銀である関西アーバン銀とみなと銀を、りそなホールディングス系列の近畿大阪銀と共同持ち株会社形式で統合することを決めている。今回の統合は、メガバンクと地銀との新たな関係を開く試金石と言っていい。
 2点目は、独占禁止法上の側面である。三重銀の預金残高は今年3月末で1兆6608億円、第三銀は1兆7970億円。単純合算すれば3兆4578億円となり、三重県トップの百五銀(津市)の4兆5519億円に肉薄する。
「地銀再編では、長崎県のトップバンクである十八銀と2番手の親和銀の経営統合が、独占禁止法上シェアが高くなりすぎるとして公正取引委員会の認可が得られず、延期された状態にある。地銀再編の組み合わせは、独禁法上の観点を抜きにしては語れない」(前出・金融関係者)
 今回の統合はベストな組み合わせ、か。
(森岡英樹)

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