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藤井聡太四段がまた殊勲の白星 NHK杯2回戦で永世名人撃破

2017年9月24日号

 上級者でなくとも「詰み」と分かる藤井聡太四段(15)の王手(7七桂成らず)の瞬間、森内俊之九段(46)は右上方を眺めていた。盤に視線を戻して「負けました」と一礼。9月3日に行われたNHK杯トーナメント2回戦。藤井四段の速い攻めに矢倉(陣形の一つ)に玉を収める間もなく94手の短い手数で屈した。
 藤井四段の終盤のある一手を「面白い手だった。意外だったけど」などと振り返った森内九段は名人8期で永世名人資格を持つ大棋士。同い年の羽生善治2冠のライバルだ。通常は録画放送のNHK杯が異例の生中継となったのは、5月に日本将棋連盟専務理事に就任した森内氏が快諾したためだ。
「積極的に攻めたのがよかった。永世名人の資格を持つ人と戦えて嬉(うれ)しかった」と、いつもの優等生発言の藤井四段。直前にはデビュー後初の連敗を喫したが、森内九段を撃破したことで新たな「伝説」を作ったことは間違いない。羽生2冠と佐藤康光九段(同連盟会長)を破った非公式戦を含め、彼が対戦した名人経験者4人すべてに勝利したのだ。
 藤井四段が子供の頃に将棋を教えた愛知県瀬戸市の文本(ふみもと)力雄氏も期待を膨らませる。
「負けが力になる男。直前の連敗は夜も眠れないほど悔しかったのでは。反省して修復する力がある。最年少タイトルや年間最多勝、最高勝率も可能ではないでしょうか」
 次のNHK杯3回戦の相手は、今年の名人戦で佐藤天彦名人に挑戦した稲葉陽(あきら)八段。月刊誌『将棋世界』の田名後健吾編集長はこう見る。
「森内九段は少し対応を誤ったが『鉄板の受け』の彼があれだけ完敗するのは珍しい。一方の藤井四段は、7日の新人王戦で敗北するなど、コンピューター将棋を活用した研究でレベルが上がっている若手との対戦で壁にぶつかったようだ。NHK杯で稲葉八段に勝てば、本当にすごい」
 スーパー中学生はどこまで強くなるか。
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