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大阪府の咲洲庁舎でホテル開業 インバウンドで稼働率アップへ

2017年9月10日号

 かつて大阪市が「西日本一高い」と誇った、大阪ベイエリアの人工島「咲洲(さきしま)」にそびえる大阪府の咲洲庁舎(大阪市住之江区、地上55階建て)に民間のホテルが開業することになった。
 同ビルは1995年に大阪ワールドトレードセンター(WTC)として大阪市などが建設したが、交通の便の悪さなどから企業がテナント入居せず、稼働率は6割ほどにとどまっている。
 橋下徹・大阪府知事時代の2010年、本庁舎の全面移転を掲げた府が約85億円で取得。東日本大震災で最大2・7メートルの揺れを観測し、一部が破損したことから、府は全面移転を断念していた。一方で耐震補強に巨額の費用がかかり、「公金の無駄遣い」として住民訴訟も起きている。
 ホテルはインバウンド(訪日外国人)向けとなる計画。来年8月に一部が先行オープンし、20年2月に全面開業する予定だ。賃料は年約3億8000万円で、ビル全体の稼働率は約84%まで改善されるという。7階から17階までの全フロア(延べ約1万6500平方メートル)に客室378室を整備する。仮称は「さきしまコスモタワーホテル」。
 運営するのは、西辻工務店(大阪府和泉市)と堺市の自転車販売卸「リコジャパン」の共同出資会社。リコジャパンの譽田永吉社長が語る。
「自転車で町を元気にしたいと頑張ってきた。とにかく景気を良くしたい。外国人を呼び込めば盛り上がるはずです。心斎橋や道頓堀からも、トンネルを通れば意外に近い。WTCに行ったことがある人も、次に行ったら『こんなことになるんや』と思ってもらえるようにしたい」
「負の遺産をプラスの資産にして、ベイエリアを活性化したい」と期待する松井一郎府知事。大阪の景気低迷の打開策も、やはりインバウンド頼みということか。
(粟野仁雄)

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