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関西電力VS.大阪ガスが「夏の陣」 過熱する電気とガスの料金競争

2017年8月20日号

 真夏の関西で熱闘が繰り広げられている。といっても、甲子園のことではない。電気やガスの料金引き下げ合戦のことだ。
 関西電力と大阪ガスは8月1日、ともに電気料金を引き下げた。関電は関西の全ての顧客を対象に、従来に比べ平均4・29%、大阪ガスは同2・6%それぞれ値下げした。
 料金プランの改定に合わせ、関電は9月までに電気とガスをセットで契約した客に抽選で松阪牛と天然マグロ約3万円分が当たるキャンペーンを実施。大阪ガスも一部の新規契約者に抽選で商品券1万円を贈るなど、キャンペーンに注力している。
 今回、関電が料金プランを発表したのは7月6日。大阪ガスは同14日だった。互いに対抗心を隠さない。両社は、4月の都市ガス自由化を控えた昨年末から今年はじめにかけてガス料金の引き下げ合戦を繰り広げたばかりだ。その時の光景がよみがえる。
 そもそもの発端は、昨年4月の電力自由化だった。大阪ガスが電力小売り事業に参入し、7月までに関電から約40万件の客を奪った。そこで関電は、自由化を機にガス事業に参入し、大阪ガスから約20万件の客を奪い返している。
 両社の争いに割って入ろうとするのが東京電力だ。東電は9月から、関電から東電の電力に乗り換えた客に料金を5%程度値下げする。ジェイコムウエストや香川電力なども、8月に電気料金を下げた。
「特に激戦区の関西では、水回りや施錠など生活のトラブルに対応する『生活かけつけサービス』を無料で提供するなど東電の力の入れようが見てとれます」(電力関係者)
 電力の新規事業者の攻勢にさらされる関電は、大飯原発3、4号機の再稼働が見込まれる10月以降、さらなる値下げを検討する構えである。その時点で競争が再燃する可能性も否めない。
 夏場や年末年始の電気・ガス料金の引き下げ合戦は、新たな風物詩となるかもしれない。
(池田正史)

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