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アクセル、ブレーキ踏み間違い 事故防止装置を国交省が「採点」

2017年8月13日号

 高齢ドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違える事故が全国的に相次いでいる。そこで国土交通省は来年度から事故を防ぐ装置の性能評価を実施することを決めた。
 同省によると、防止装置は2015年に生産された新車の35・9%に搭載されている。センサーやカメラで周囲の障害物を感知し、アクセルを誤って踏んだと装置が判断すれば、エンジン出力を抑え、急発進させないようにする。
 だが、センサーやカメラの台数、性能がまちまちで、消費者にとって判断材料が乏しかった。国交省は「バラバラだった基準を一つの物差しにして、客観的な性能評価をしたい」(自動車局技術政策課)として普及を後押しする構えだ。走行実験などで性能を点数化し、同省のホームページで公表する予定だ。
 一方、センサーやカメラも使わず、市販車に後付けで設置するだけの機器といえば、ナルセ機材(熊本県玉名市)が開発した「ワンペダル」。ペダルは一つで、ブレーキを踏む動作のみ。足を右にスライドさせるとアクセルになる。アクセルをかけたままでも、踏み込めばブレーキがかかり、かつ反応も速い。
 地元・玉名市はワンペダルの取り付けに補助金を出し、事故防止に努めるが、自動車メーカーの反応は鈍い。「国内大手メーカーの系列会社も調査に来ますが、本社では採用されない。国交省も知らないはずはないのですが......」(ナルセ機材・鳴瀬益幸社長)。
 香川県在住の交通事故鑑定人の石川和夫氏はこう語る。
「二つのペダルを踏み分けて真逆の働きをさせる構造を今さら変えれば、『今まで何をしていたのか』と批判されるばかりか、構造欠陥として訴訟を起こされるリスクがある。コンピューターなどを使う開発なら、産官学に広がるため国は歓迎するのでしょう」
 ともあれ、踏み間違い事故の惨事を繰り返してはならない。
(粟野仁雄)

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