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ソニーも30年ぶり自社生産再開 アイドルが牽引「レコード人気」

2017年7月30日号

 インターネットの音楽配信全盛時代を迎え、姿を消しつつあったアナログレコードが、息を吹き返そうとしている。ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)が6月末、約30年ぶりにレコードの自社生産を再開すると発表し、久々に音楽業界が沸いている。
 近年の音楽産業の主流は、CDやレコードなどのパッケージ商品から、インターネットによるサブスクリプション(定額聴き放題)に移りつつある。いまや「レコード派」といえば、ジャズ愛好家など音質にこだわるコアな音楽ファンに限られる。
 また、国内でレコードを生産できるのは東洋化成(本社・東京都港区)のみで、「大量生産が難しく、数量限定にせざるをえない」(SME広報)との事情もあった。
 日本レコード協会によると、国内のレコード生産数量は2010年ごろに底入れし、09年の10万枚から16年は79万枚に増加した。人気バンドのスピッツが結成30周年を記念して過去のアルバムのアナログ盤を発売、桑田佳祐は新曲をLP盤で発売するなど、ロックやポップスの分野でアナログ盤を出す動きが広がっている。
 人気復活に一役買っているのが、若年層のリスナーだ。10代、20代のファンが多いAAA(トリプルエー)は7月発表の新曲「No Way Back」でアナログ盤を出す。AKB48、ももいろクローバーZもレコードを発売中だ。音質の良さのみならず、CDより大きなレコードジャケットはコレクター気質や所有欲を満たす効果があるとされる。
 1万円前後で購入できる再生機器も発売され、レコード人気を下支えしている。
 とはいえ、「アナログ盤を出せるのは人気アーティストに限られる」(レコード会社広報)のが実情。果たして一過性のブームで終わるかどうか、音楽業界の挑戦が続く。
(花谷美枝)

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