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国産ジェットMRJいまだ試練 今後のカギは"外国人助っ人"?

2017年7月 2日号

 国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)がいよいよ欧州に上陸した。三菱重工業が開発を進めるMRJは、フランス・パリで開かれる世界最大の航空機見本市に出展するため、6月15日にパリ郊外の空港に到着した。6月19~25日の見本市期間中に、受注が確定している243機に加え、新たな契約の上乗せを目指す。
 パリに飛んだのは3号機。米国で試験を続ける試験機(1~4号機)のうち、"三男坊"が駆り出された。
 ただし、肝心のMRJ開発は足踏み状態といえる。1月、全日本空輸(ANA)への初号機の納入時期を18年半ばから20年半ばに延期。開発費が約3000億円に達し、現在は宮永俊一社長がプロジェクトの陣頭指揮をとる。
 そこで成否のカギを握るのが"外国人助っ人"だ。MRJの開発要員約2000人のうち外国人が600人にまで急増している。300人が名古屋、残りの300人が米国で稼働している。
「外国人は開発や営業など現場レベルのようだが、MRJ部隊の経営層にも外国人が必要な状況」(航空業界を長年ウオッチしている専門家)
 ANAと日本航空(JAL)の注文が固まり、次は外国の航空会社へのトップセールを狙う。だが、ここにもジレンマがある。
 実は、同じ重電業界の東芝がこれで失敗している。2006年に買収した米原子力大手ウエスチングハウス(WH)は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)系の企業から外国人社長を起用したが、巨額の赤字を計上、東芝は経営危機に陥った。にもかかわらず、WH前社長には退職金約21億円を払ったとされる。
「MRJ部隊には、WHのように巨額年俸を払う人はいないようだが、助っ人選びで失敗すれば『東芝と同じ運命をたどるのではないか』との声は社内に根強い」(同)
 日本企業として初めてのプロジェクトだけに、MRJの前途は多難だ。
(谷口健)

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