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都議選最前線ルポ 小池百合子の「天王山」 「自民優位」情報は本当なのか!=鈴木哲夫

2017年6月11日号

▼自民党世論調査で都民ファースト抜いた?
▼がん患者は働かなきゃいい大西失言で巨大無党派に地殻変動▼囁かれる告示直前の「小池ウルトラC公約」

 国政選挙を占う都議選(7月2日投開票)が迫ってきた。各党も世論調査などに躍起だが、目下、自民党が優位との情報が流れている。だが、選挙は魔物。特に見どころは、小池百合子都知事率いる都民ファーストの会と自民党の激闘。そのウラ側に迫った。

「ゴールデンウイーク前に都民ファーストの会(以下、ファースト)と拮抗(きっこう)し、連休中に徹底して選挙区を回って組織票を固め、ついにファーストを逆転した」(都議選の自民党候補者)
 自民党が5月13、14日に行ったとされる都議選の世論調査に基づく予想議席は、〈自民党49、ファースト42、公明党18、共産党14、民進党1〉だったという。
 人気の小池氏に手も足も出なかった自民党だが、3月の都議会をきっかけに反転攻勢に出た。「豊洲新市場移転問題」をクローズアップし、「移転を引き延ばして政局にしている」「決められない知事」とネガティブキャンペーンを展開。そうした戦術成果が、「自民党49議席」なのだ。
 だが、身内の自民党の中でも、選挙に強い国会議員は厳しい見方を示す。
「自民の世論調査結果に変化が見られ始めたのは3月ぐらいから。自民支持の数は増えてきたが、その伸び率は決して高くはない。ということは、組織票を固め切ってこれがほぼ上限だということ。これ以上の伸びしろをどうするかが本当の勝負。本番に向けて風を起こせる小池氏は怖い。候補の多くは本当の当選圏内に入っていないと自覚すべきだ」
 実は、ファーストもゴールデンウイーク明けに自民党以上の数のサンプルで世論調査を行ったとされる。ファーストの候補者には知らされていないし、幹部らも取材に対して具体的な数字など明らかにしていない。ただ、ある幹部は「自民の調査は気にしていません。ウチはかなり綿密にやった。(優位の)傾向は変わっていません」と話した。
 確かに、選挙区を歩いて細かく取材すると、自民党が"断然優位"という調査結果とは乖離(かいり)がある。
 たとえば、七つある「1人区」について自民党調査は、ファーストとほぼ互角に追い上げたとするが......。
 千代田区を見てみよう。2月の区長選挙で小池氏が応援した現職が、都議会のドン・内田茂都議が推す候補をトリプルスコア以上で破ったところ。都議選でもファーストはその勢いに乗って、菅義偉官房長官とも親しい元警視総監の子息・樋口高顕(たかあき)氏を立てる。いわば、官邸のメンツを潰した格好だ。一方、自民党は小池氏の政治塾生だった中村彩氏が出馬するという"怨念(おんねん)バトル"に発展した。
「内田氏も相当動いているし、菅官房長官も業界団体に働きかけている。世論調査では自民が伸びているが、いかんせん数字を支えているのは組織票。"まだ決めていない"という無党派がかなりいる。千代田区は都心部だが、マンションラッシュで新住民も増えている。公明は自前候補がおらずにファースト支持に回るだろう。今後、小池氏が再三応援に入れば、この先、自民が伸びるとは言い切れない」(前出の自民党議員)

 

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