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今村復興相「自己責任」発言で質問した記者が「復興への思い」

2017年4月23日号

 復興を語る資格なし――。原発避難者支援について、今村雅弘復興相が記者会見で質問した記者に「出ていきなさい」「うるさい」などと激高した一部始終が報じられ、被災者らの批判を浴びている。
 東京電力福島第1原発事故では、国の避難指示が出ていない福島県内の地域から自主避難している人への住宅無償提供が3月末に打ち切られた。「暴言」が飛び出したのは、4月4日の会見だった。
 自主避難者支援について、記者が「路頭に迷う家族も出る」と国の責任を質(ただ)すと、今村氏は「国がどうだこうだというよりも、基本的にご本人が判断されること」と説明し、帰還できない人については「本人の責任でしょう」。食い下がる記者に今村氏は「論争の場じゃありませんから」と声を荒らげ、冒頭の発言に至った。質問したフリー記者、西中誠一郎氏(52)が話す。
「住宅無償提供の打ち切りで、自主避難者が切迫した状態にあると感じていた。国の姿勢を知りたかった」
 4日の会見では、打ち切り問題に関する質問がなかった。「復興庁職員が会見を終わらせようとしたので、慌てて手を挙げました」。西中氏は会見の様子を自ら撮影し、ネットメディアに持ち込んで公開。新聞・テレビも報じ、野党が国会で追及する事態となった。
 今村氏は6日、衆院東日本大震災復興特別委員会で「自己責任という言葉の使い方が良くなかった」と答弁。発言を陳謝した上で、西中氏に「必要であれば謝罪するにやぶさかではありません」とした。
 福島第1原発事故を巡っては、前橋地裁が3月17日に国と東電の責任を認定する初の司法判断を示したばかり。
「自主避難者は『勝手に逃げているだけ』と軽視され、被害者と認識されていませんでした。判決後も、国は責任を自覚していないことが、今村氏の発言で露(あらわ)になったと思います」。西中氏はさらに取材を続ける。
(谷道健太)

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