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りそなグループ「社会に恩返し」 キッズマネーアカデミーの役割

2017年3月12日号

 全ては、手作りの小さな取り組みから始まった。
 3兆円もの公的資金の注入を受け、再生に〓(まい)進(しん)していたりそなグループ。収益黒字化を機に「何か社会へ恩返しをしたい」との声が従業員の間から上がった。そこで2005年にスタートしたのが、子ども向け金融経済教育活動「りそなキッズマネーアカデミー」。取り組みが高く評価され、「第14回企業フィランソロピー大賞」(日本フィランソロピー協会主催)を受賞、2月14日に贈呈式があった。
 同アカデミーは、りそなグループ従業員が講師になり、「お金の流れ」や「お金の役割」「働くことの大切さ」を楽しみながら学習できる子ども向け教室。教材は、全てりそな社員が考案したオリジナル。クイズやゲームを使って、楽しく分かりやすいと評判だ。グループ社員が小・中・高校に出向く「出張授業」、逆に子どもがりそな銀行の本支店を訪ね、銀行内部の見学や職業体験をするメニューもある。
 ボランティア社員によって東京・埼玉・大阪の3カ所でスタートした当初は、参加者はわずか90人。外部企業や団体とのコラボレーション、低学年向けカリキュラムも開発され、開催規模が年々拡大。これまでに約2万8700人の子どもたちが卒業した。現在では全国200カ所以上の支店で1000人以上の従業員が携わっている。
 授賞式で挨拶(あいさつ)したCSR推進室の橋本景子さんは、「12年前に模造紙や段ボールを活用し、当日(アカデミーで)使う道具をみんなで工作したことを懐かしく思います」と発足当時を振り返った。
 参加した子どもの多くは大学生や社会人になっており、第1回に参加した木村結香さん、達哉さん姉弟は「体験で持ち上げた『1億円の重さ』や『親子一緒にお小遣い帳のつけ方』のカリキュラムが懐かしい」と言う。
 同グループの「社会への恩返し」の思いは、子どもたちの心に、確実に伝わっているようだ。
(森岡英樹)

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