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「工事中も拝観可」とはいうが... 清水寺が2月から屋根葺き替え

2017年2月26日号

 世界遺産・清水寺(京都市東山区、国宝)の本堂が2月上旬から、半世紀に一度の屋根の葺(ふ)き替え工事に入る。6月末には「素屋根」と呼ばれる足場ですっぽり覆われる。東京五輪の直前となる2020年3月の工事完了までは、あの「清水の舞台」も外観が見られなくなる。
 葺き替え工事は08年から始まった同寺の「平成の大修理」の一環で、これまで重要文化財の轟(とどろき)門、馬駐(うまどめ)、子安塔(こやすのとう)などの修理をほぼを完了。「目玉」である国宝の修理が残っていた。
 檜皮葺(ひわだぶき)の寿命は40年とされるが、昭和の大修理(1964~67)から半世紀がたち、屋根の傷みが激しかった。現地ではすでに足場を組み始めたが、修理期間中も拝観は可能で、境内に上がることはできる。が、人気の「奥の院」からの本堂の絶景がしばらくお預けとなるのは寂しい。
「東山エリアには他の観光地もあり、市として特段の対策は取らない」(京都市観光振興課)とはいえ、清水寺はこの界隈(かいわい)の目玉。「五条坂」の土産物店主は「拝観できなくなるという噂(うわさ)が出回るのが心配」(同)と不安そうだ。
 最近では世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)が09年から6年をかけて「平成の大修理」を行ったが、その間、城全体が幕に覆われ、観光客は激減した。宇治の平等院(京都府宇治市)も12年から3年間かけての大修理で一帯は閑古鳥が鳴いた。幸い、いずれの名勝とも修理完了後の客足は修理前を大きく上回っている。
 清水寺といえば、平安時代の坂上田村麻呂の寄進とされ、約1200年の歴史を持つ。江戸時代の1629(寛永6)年の大火でほぼ消失したが、徳川家光の命令で再建され、修理を重ねて今に至る。
「工事中も変わりなく仏様はいらっしゃるので法要は行います。1200年の歴史、建物も380年、それから見れば3年くらいは......」と大西皓久執事補。とはいえ、ご同輩諸兄の"清水寺ロス"が心配ではある。
(粟野仁雄)

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