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三井住友FGトップ人事決まる ダークホースが新頭取射止める

2017年1月 8日号

「まさにダークホースが新頭取を射止めた形だ。最終コーナーで一気に上位陣をゴボウ抜きした格好です」
 メガバンク幹部がこう驚くのは、2016年12月16日に発表された三井住友フィナンシャルグループ(FG)のトップ交代人事だ。17年4月1日付で、三井住友銀行の國部毅頭取(62)がグループ全体を率いるFG社長に就任し、後任の頭取に高島誠専務執行役員(58)が昇格する。國部氏は新設する最高経営責任者(CEO)にも就任する。
 また、宮田孝一FG社長(63)はFGと銀行の会長を兼務し、両社の取締役会議長を務める。三井住友FGは17年6月に持株会社の権限を強める「指名委員会等設置会社」に移行する予定で、4月には最高財務責任者(CFO)など担当別のチーフオフィサー(最高責任者)制を導入する。今回のトップ交代は、その布石の意味合いがある。
 新頭取となる高島氏は、ニューヨーク勤務計5回など、通算11年半の米国勤務経験を持つバリバリの国際派。また、経営企画部でも中期経営計画策定プロジェクトチームのヘッドとして1年半、経営企画部長として2年務めた。頭取昇格は12月12日に開かれた人事委員会(過半の委員は社外)で決定されたが、委員会には複数の候補者が呼ばれたようで、高島氏は「私は当て馬だと思った」と苦笑交じりに振り返る。「巷間(こうかん)、噂(うわさ)された頭取候補に高島氏の名前が挙がったことはなく、まさにダークホースの昇格」(金融筋)というわけだ。
 その高島氏が抱負を語る。
「向こう3~5年で三井住友銀行をグローバルトップ10入りさせ、10年でアジアナンバーワンを目指す」
 今回のトップ人事で、合併以来15年間、2代続けて旧住友銀行と旧さくら銀行の間で分け合ってきたFG社長と銀行頭取ポストを旧住友銀行が独占することも、金融界の話題となっている。旧行のバランス人事が崩れ、いかなる化学反応が起きるのか、他行も注視している。
(森岡英樹)

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