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択捉島、国後島で民間交流活発 「北方領土の日本語先生」に脚光

2016年12月25日号

北方領土 択捉島、国後島で民間交流活発 「北方領土の日本語先生」に脚光

 ロシアのプーチン大統領の訪日(12月15日)を前に、北方領土問題やエネルギー開発など経済協力を巡る交渉が行われている日露関係。北方四島を舞台にした民間交流の動きも活発化している。
 政府は独立行政法人「北方領土問題対策協会」などを通じ、1992年から北方四島交流事業(いわゆるビザなし交流)を実施。その中で北方四島に居住するロシア人への日本語教育が「北方領土の日本語先生」として注目されており、専門家派遣事業として日本語講師を含む8人を今年5月下旬から7月上旬にかけて択捉島、国後島に派遣した。
 国後島に日本語講師として派遣された鵜澤威夫さんによると、国後島には、日本語講師2人、通訳1人、政府職員1人の計4人が赴き、教室は宿泊施設「友好の家」が使われた。生徒は子ども37人、大人60人の計97人。子どもは7歳から15歳まで、大人は16歳から71歳まで。4クラスが開講、日本語学習のみならず、子どもは折り紙をしたり、大人は箸の使い方を学ぶなど日本文化の体験にも力を入れた。
 もう一人の日本語講師がロシアの民話「おおきなカブ」を教材に使用したところ、修了時に生徒が寸劇を披露するなど、うれしいハプニングもあったという。では、国後島の印象はどうか。鵜澤さんは実際の生活を通じこう語った。
「国後の住民は親切で友好的。平和な印象を受けた。国後にはあれだけ多くの子どもがいる。子どもたちにとって、ここが故郷といえるのだろう」
 鵜澤さんは今も一部で紛争が続くスーダンで日本語を教えた体験を持つ。
「日本語学習者たちには、学んだ日本語を使って、日本人が知らないスーダンの魅力を発信してくれるようになれば喜ばしい。教師はそのプロデューサー役も担っています」
 彼らの活動はウェブサイト「スーダン日本語チャンネル」で発信中だ。
 北方領土問題においても、現地での日本語学習が果たす役割は今後、クローズアップされそうだ。
(斎藤知身)

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