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京都・東福寺の「絶景スポット」 通天橋が「事故防止」で撮影禁止

2016年12月11日号

 紅葉の名所で知られる東福寺(京都市東山区・臨済宗)で、今年から境内の法堂(本堂)と開山堂を結ぶ通天橋の約20メートルの区間などでの写真撮影が禁止されている。
 同橋は小さな渓谷に架けられた木製(土台はコンクリート)の橋廊。ここは約2000本のカエデやモミジを中心とした紅葉の絶景スポットとして知られる。JR東福寺駅から徒歩10分ほどとあって、例年ピーク時に1日約3万5000人が訪れる。狭い橋は満員電車のようになり撮影者のために列が流れなくなるほか、身を乗り出したり欄干に腰掛けたりして危険な撮影をする観光客もいた。
 東福寺はこれまで、三脚や自撮り棒の使用のみを禁止し、「立ち止まらないでください」などの呼びかけにとどめていた。しかし最近の観光客の増加で「転落事故や将棋倒し事故が起きかねない」と判断したという。「拝観料(400円)を払っているのに何が悪い」などの反発も聞かれる中、11月12日から30日まで通天橋に加え、臥雲橋からの撮影も禁止することにした。
「守ってくださらないお客さんもいますが、警備員と揉(も)めればかえって通行障害になるため、注意だけして立ち去るのを待ちます」と同寺の永井秀嶺広報主事。撮影禁止のイラストで外国人客にも理解できるよう工夫したが、構わず撮影する人も多いようだ。
 2001年7月、兵庫県明石市の歩道橋で花火の見物客11人が死亡した事故のような"群衆雪崩"が起きては元も子もない。撮影マナーを巡っては、各地の観光地でも問題化するケースが続発している。韓流ドラマ「冬のソナタ」の雰囲気が味わえると人気を呼んだ滋賀県高島市マキノ町では、長い直線道路の両脇のメタセコイア並木の紅葉が大人気だが、車道の真ん中で寝そべって撮影する人まで出て地元は安全対策に手を焼く。
 まずはレンズを通さず肉眼で脳裏に焼き付けよう。
(粟野仁雄)

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