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総選挙へ臨戦態勢 小沢一郎のバトル宣言! 

2016年11月20日号

サンデー時評 倉重篤郎 総選挙へ臨戦態勢 自由党・小沢一郎のバトル宣言! 「野党共闘」こうすれば安倍自民に勝てる

▼大転換の共産党にコレを言いたい!
▼民進党・野田幹事長と語った「酒宴の夜」
▼野党が結集すれば自民党は勝てない
▼政権交代がなければ民主主義と言えない

 不況、格差、年金、原発、外交...社会状況はきわめて危機的だが、政局を見ると目下「解散風」は凪となり、安倍1強支配の下で閉塞の景色だ。「剛腕」と呼ばれ、日本政治変革のキーマンであり続けてきた小沢一郎氏はいま何を構想しているのか。党名を自由党と改め、新たな権力闘争に挑む心中を激白した。

 永田町を歩く。
 臨時国会の開会中である。国会の長い廊下は議員が練り歩き、役人や記者団が離合集散し、TPP特別委では声をからして野党が政府を追及していた。
 いつもの国会風景だ。だが、どうも音無しのテレビを見ているような、不思議な静けさを感じる。解散風が凪(なぎ)になったせいか。世の関心が都政・小池百合子劇場に移ったからなのか。それとも安倍晋三首相の1強支配のなせるわざなのか。
 国会も本来は権力闘争の府である。国家国民の利益を背に、与野党で伯仲の討議が行われ、激突する場である。そんな迫力が伝わってこない。物足りなく思うのは55年体制下で政治記者になった私だけか。
 こんな時に「あの男」の顔が思い浮かぶ。1990年代から20年余日本の政界の中枢に居座り続け、何度も権力闘争を仕掛けてきた男、小沢一郎氏(74)である。69年、佐藤栄作政権のいわゆる沖縄返還選挙で初当選して以来、47年。自民党最大派閥の権力者から野党に転向、2度にわたって政権交代のキーパーソンをつとめ、国会議員5人の小政党になってもなおプレーヤーとして野心を失わない。
 その男の目から今の政局はどう見えるのか。議員会館の部屋を訪ねた。
 小沢氏にはまず『サンデー毎日』の最新号(11月13日号)を差し上げた。「小池百合子都知事はなぜ自民党を離党しないのか!」というトップニュースが表紙の見出しになっている。
「(連日)百合子ちゃん、百合子ちゃんだね」
 新進党時代は小沢さんの側近とも言われた。
「小池さんはパワーがあるというより、とてもいい勘をしている。いい度胸もしている。なかなかしたたかで、選挙も強い」
「都知事選では、僕は最初から小池さんが勝つだろうと見通し、それに乗ろうと言った。ただ、なかなかまとまらず、結果的にそうならなかった。知事選の出方、やり方、見事なものだった。ただ、五輪にしても豊洲にしても、これからどう落とし前をつけていくかが大変だ。結論をどう出せるかで人気が左右される」
 なお人気はすごい。10月30日の小池塾には2900人が集まった。
「人気は(来年6月の)都議選までは続くのではないか」
 小池新党までいくか。1月解散説だとすると。
「それには間に合わない。都議選では自前の候補を立てるのではないか。大阪(維新)みたいになる」
 そうなると民進党は?
「厳しい。このままで都議選やられたらね。自民党はある程度取れる。大阪だってそうだった」
 大阪は維新の進出で民進があおりを食った。ただし、維新も第三極としてどちらを向いているのか。政権補完か、それとも政権打倒かがはっきりしない。
「橋下(徹・前大阪市長)さんも結局、国政に出ずじまいだった。では、どうするんだということになる。小池さんもそれを問われる時がくる」

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