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ITバブル超え 最後の大相場に乗る本株

2015年7月12日号
 日経平均株価は4月に2万円の大台を回復し、6月24日終値は2万868円に達した。15年前の2000年4月以来、初めてITバブル最高値を突破したのだ。「さすがに高すぎる」「むしろこれから」と世の見方は真っ二つだ。ボーナス時期の今、買うとしたらどんな銘柄にすべきか。

「今、話題をさらっているのはトヨタ自動車の『AA型種類株』です。野村證券のある支店には、2億円の現金を手にした高齢者男性が『売ってくれ』と来店したそうです。まだ発売前なんですけどね」
 そう話すのは、経済ジャーナリストの雨宮京子氏だ。「AA型種類株」とは、トヨタ自動車が6月16日、発行を決めた特殊な株式の名称。トヨタが倒産しない限り、事実上、元本保証をするという、株式としては極めて異例な仕組みだ。好条件に聞こえるが、普通の株とは違う制約がいろいろある。
「証券取引所でいつでも売買できる普通株とは異なり、購入から5年間は原則として売却できません。また、購入できるのは野村證券だけ。7月24日に売り出される予定です」(雨宮氏)
 発行価格は7月上旬に決まる。トヨタが公表した資料によれば、「7月2~7日のいずれかの日のトヨタ株終値に26~30%上乗せした金額」に決まる予定だという。つまり、価格決定日の終値が8300円とすれば、「AA型」を単元株数(100株)買うには、約105万~108万円かかる。
 配当は、今年度は発行価格×0・5%、2年目は同1%と1年ごとに0・5ポイント増え、5年目以降は一律2・5%。国債5年物の年0・05%より高率だ。
 購入してから5年たつと、(1)普通株に転換(2)種類株のまま保有(3)発行価格で換金―のいずれかを選べる。5年後の2020年、普通株価格が今より高ければ、発行価格との差額が含み益となる。分かりやすく言うと、5年後の株価が今より50%高い1万2500円とすれば、単元株当たり差額は約17万~20万円。5年間に得られる約8万円の配当益を加えれば、リターンは20万円を優に超す。
 一方、20年時点でトヨタ株が今より値下がりしていた場合でも、同年9月以降に発行価格で換金できるから損はしない。損をする可能性があるのは、トヨタが倒産するか、日本の物価が急騰し、年2・5%の配当にうまみがないと感じられる場合ぐらいだろう。
 そんな可能性はかなり低いと予想すれば、非常にお得な投資と言える。雨宮氏が話す「2億円おじいさん」のように、資産家が血眼になるのも無理はないのだ。

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