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国民無視の「安保法制国会」 「安倍・橋下」3時間会食の深層 維新の党ドロドロ内部対立 分裂カウントダウン=鈴木哲夫

2015年7月 5日号

 ▼橋下をくすぐる「国政転身の誘惑」

 ▼「したたか安倍」の野党分断工作

 ▼怒髪天「松野代表」が密かに進める野党再編の本気度

 憲法学者らから「安保法制は憲法違反」との声が日ごとに高まり、守勢にまわる安倍政権。「国民無視」ともいえる衆議院での強行採決が迫る安保法制国会の最中、唐突に行われた「安倍・橋下」会食ーー。しかし、この電撃会談が維新分裂の序章となりそうだ。

「彼は、党の分裂を仕掛けているのではないか」
 維新の党の中堅国会議員は、橋下徹・最高顧問(大阪市長)の一連の言動についてこうクビをひねる。
 橋下氏は自身のツイッターで維新執行部が模索する民主党との野党協力や再編に対して、「維新の党は民主党とは一線を画すべきだ」「(維新は)責任ある立場での現実的合理性を重視する。民主党とは決定的に違う」などと主張。また、ぶら下がり会見では安保法制の国会審議について「反対、反対と言ってどうする」「好き勝手にものを言わせてもらう」などと言う。
 維新結党時からのベテラン議員が話す。
「そもそも、維新という政党は大阪から地域政党として産声を上げた。国政進出後も石原慎太郎氏らと組んだり別れたり。大阪都構想以外の政策は紆余(うよ)曲折し、ガバナンスが東西に割れて常に混乱。そして、いまは"グチャグチャ"の状態だ」
 一体、維新内部で何が起きているのか―。
 発端は6月14日。その夜、東京都内のホテルで安倍晋三首相・菅義偉官房長官の官邸コンビと橋下氏、維新顧問の松井一郎大阪府知事の4人が会食した。
 安倍首相は、大阪都構想に地元の自民党府連が反対しているにもかかわらず、応援メッセージを出したり、菅氏は橋下氏と公明党との間に入って都構想の住民投票について調整役を買うなどした。もちろんそれには理由がある。
「国会運営や憲法改正で維新の協力を得たい」(首相周辺)からだ。
 3時間にわたった会談の中身について詳細は表に出ないが、首相サイドからの「甘い誘惑」や「今後の協力態勢」などが話し合われたことは想像に難くない。
「甘い誘惑」とは、橋下氏の国政転身のススメだ。
 これについては松井氏が16日、「橋下徹に対する期待感は以前よりも増しているのではないかとのエールはいただいた」と、安倍首相が橋下氏の国政転身に期待感を示したことは認めた。
 橋下氏は大阪都構想の住民投票終了後の会見で、「12月の任期満了とともに大阪市長を辞めて政界引退」を公言したが、橋下氏の「政治的利用価値が高い」ことから、与野党ともに接触を模索し始めていた。
 憲法改正を目指す安倍首相は衆参で3分の2以上の賛成を得るため、とくに参議院での多数派工作として"維新の数"がほしい。そこで、首相周辺には橋下氏自身の国政出馬が望ましいとの思惑があるという。
「来夏の参院選に人気の高い橋下氏が出馬すれば、維新は相当の議席が取れる。加えて18歳から選挙権を得られるようになって、橋下氏が若い人に支持されていることを考えれば維新に有利。維新の議席を伸ばした上で改憲に協力してもらおうというシナリオだ」(首相側近の一人)

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