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武将の息遣い伝わる逸品ぞろい 史上最大スケールの「関ヶ原」展

2015年6月 7日号

1600(慶長5)年9月15日、徳川家康率いる東軍が石田三成らの西軍を打ち破った「関ヶ原合戦」。家康没後400年を記念し、「大 関ヶ原展」が全国を巡回中だ。

「作品の状態などを考えれば、今後この規模の展示はできないかもしれない」(主催者)という最大級のスケール。合戦で飛び交った密書や武将が着用した兜(かぶと)など、国宝、重要文化財を含む名品が揃(そろ)う。
 終了した東京展の来場者は20万人を突破。6月2日からは京都文化博物館(7月26日まで)、続いて福岡市博物館(8月7日~10月4日)で開かれる(会期中展示替えあり)。3会場の展示総数は300点超。戦はわずか6時間で決したが、その裏にある武将らの謀略や裏切り、覚悟が展示物を通してうかがえる。全会場で展示される「関ヶ原合戦図屏風(びようぶ)」には多くの武将の戦いぶりが詳細に描かれ、思わず見入ってしまう。
 両会場とも期間限定の貴重な作品もある。京都展の茶入「初花(はつはな)」は必見だ。織田信長が所有して以降、家康、豊臣秀吉、宇喜多秀家を渡り、再度家康の手に戻った逸品。小さな壺のようだが、中国伝来の唐物で、当時は国産品より珍重されたという。高さ70センチと等身大の「木造徳川家康坐像」、切るまねをするだけで骨まで砕けるとの逸話がある刀「骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」も本物の迫力がある。大坂城落城後に徳川家が所有した。茶入、坐像、刀とも全て重要文化財に指定されている。
 福岡展では、家康を勝利に導いた黒田長政をはじめ、毛利輝元、島津義弘など名だたる西国大名ゆかりの品々が登場する。毛利軍の不参戦や小早川秀秋の謀反を実現させたと言われる長政。直筆の「密書」は、戦の前に秘密裏に届けられたという。家康が長政の戦での活躍を期待して贈った南蛮兜、合戦当日に長政が着用した甲冑(かつちゆう)=写真=を間近で見れば、往時の武将の息遣いと生きざまをひしひしと感じる。
(笹井恵里子)

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