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これも国民的人気キャラゆえ? 「サザエさん」パート断念に批判

2015年6月 7日号

 国民的人気アニメに、とんだ火の粉が降りかかった。

 専業主婦のサザエさんがパートに出て、弁当や総菜を売る。だが、「タラちゃんが寂しがる」「働くには体力が必要」という理由から、たった2日で辞めてしまった――。
 世界で最も長く放送され、ギネス認定を受けた「サザエさん」(フジテレビ系)。4月26日放送分で冒頭のようなストーリーが紹介され、ネットを中心に物議を醸している。「仕事がしんどいなど甘えている」「2日で辞めるなんて無責任」などと批判が相次いでいるのだ。
「日本の約半数以上の家庭が共働きという状況で、サザエさんはいまだに専業主婦の設定。ついに働きに出るというので期待しましたが、簡単に仕事を投げ出すなど、ありえない展開でがっかりです」
 そう語るのは、中小企業診断士の小紫恵美子氏。
「働く母親は仕事、育児ともに頑張っている。平均視聴率20%超の影響力ある番組で、『母親が働きに出ると子どもがかわいそう』と放送されるとつらい。『母親は家にいるべき』というプレッシャーが強まるきっかけにもなりかねません」(小紫氏)
「東京サザエさん学会」の岩松研吉郎代表は言う。
「アニメ版は、高度成長下の、いわゆる中流家庭の専業主婦がクローズアップされた1970年前後の時代設定。(今回の放送は)その設定から少し外れてしまった」
 岩松代表によれば、作者の故・長谷川町子氏は戦前から漫画家として活躍しており、女性の社会進出は当然という考え方が初期作品には強く出ているという。実際、サザエさんは独身時代に雑誌社に勤め、男女同権の演説会で弁士を務めたこともある。
「漫画版のサザエさんは戦後の民主主義的な原理、つまり自分の意志で決めることを大切にしています」(岩松代表)
 ともあれ、アニメ主人公の一挙手一投足が社会的な話題になるのも「サザエさん」ならでは。それだけ日本人の心にしっかり根を張っているということか。
(白神ゆりこ)

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