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皇室献上品から秘蔵写真まで 忠犬ハチ公"新たなお宝"発見

2015年6月 7日号

「忠犬ハチ公」の資料を集めている「白根記念渋谷区郷土博物館・文学館」(東京都渋谷区東)に、新たに数点の"お宝"がお目見えした。1934(昭和9)年に皇室に献上された銅像と同型の「ハチ公伏臥(ふくが)像」もその一つだ。

 これは、ハチが健在だった頃、貞明皇太后が側近に「その犬を見たいものだ」と話したのがきっかけ。既にハチは有名だったが、街中を歩き回っていた犬。側近は「せっかくの御厚志ながら、陛下に犬はご覧に供しかねる」と判断した。
 その代わりにと、貞明皇太后、昭和天皇、香淳皇后の3陛下に銅像を献上することになった。高さ、奥行き約10センチ、長さ約22センチの伏せ姿の像の制作者は、渋谷駅前の初代ハチ公像と同じ安藤照。10体程度が作られたとされ、最も出来が良かった3体が献上された。皇室に献上された3体の行方は分かっていないが、同型の伏臥像は他に5体確認されており、今回6体目が見つかった。
 さらに「謎のハチ公像」も見つかった。茶色の陶製で、高さ約30センチ。お座りのポーズで、同型のものは他にない。
 初代ハチ公像は戦時中に金属供出されてしまったが、48(昭和23)年に安藤の長男士(たけし)氏の手によって、今の2代目ハチ公像が再建された。この時、像の題字を書いた当時の小学3年の女児に贈られた品らしい。しかし、謎が多い。作者は不明で、台座の裏には不自然なくぼみがある。
「どこかに残っているとの情報がある、ハチの足形かもしれません」(同館の松井圭太学芸員)
 来日したヘレン・ケラーが手を伸ばし、ハチ公像を撫(な)でている写真も収蔵した。2代目像再建の数週間後に訪れた際、GHQの関係者が撮影したものだという。
「ヘレン・ケラーは大の犬好きで、訪日の際に希望して訪れたそうです」(同)
 新たな資料からもエピソードがあふれるハチ。没後80年を経ても人々を魅了し続けている。
(柳澤一男)

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