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美学貫いた「美しいフォーム」 鈴木雄介「競歩世界新」の快挙

2015年4月 5日号

 陸上男子、50年ぶりの快挙だ!
 陸上の世界選手権(8月・北京)代表選考会を兼ねた全日本競歩能美大会が3月15日、石川県の日本陸連公認コースで行われ、男子20キロでロンドン五輪代表の鈴木雄介(27)=富士通=が1時間16分36秒の世界新記録で優勝した。五輪、世界選手権の陸上実施種目で日本選手が世界記録をマークするのは、2001年の女子マラソン高橋尚子以来で、男子は1965年のマラソン重松森雄以来50年ぶり。
 自己記録は1カ月前の日本選手権で出した1時間18分13秒だったが、この時は日本記録を出した新鋭の高橋英輝(22)=岩手大=にわずか10秒差で敗れた。しかし、この日は序盤から積極的なレース運びで「世界記録は10キロの地点で出ると確信した」と、3月8日のフランス選手権でヨアン・ディニ(フランス)が出したばかりの1時間17分2秒の世界記録を26秒更新した。
 世界選手権11年大会では8位に入っている実力者。12年ロンドン五輪ではメダルを期待されながら、左膝故障の影響で36位と不本意な成績だった。その悔しさから練習や柔軟体操などに力を入れるようになり、競技に集中できるよう昨春からは契約社員となって環境を整えた。
 その努力から生まれたのが鈴木の特長である「美しいフォーム」だ。厳しい練習で柔軟性やバランスが良くなり、スピードとスタミナが増した。この日も「無理をすればもっと動かせたが、美しいフォームで歩き抜きたかった」と、自らの美学を貫いた。
「くねくねしているとか、ばかにされてもいい。まず見てもらいたい」と、マイナー競技であることは自覚している。記録を出し、いい成績を残すことこそ人気度アップにつながる。低迷するマラソンの「日本新」にボーナス1億円を出すのだったら、「世界新」に支給しないのは不思議だと思うが。
(水木圭)

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