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香港ファンドが100億円で買収 大阪「くいだおれ」の波瀾万丈

2015年3月22日号

 阪神タイガースの優勝が近付く度、大阪・道頓堀川に放り投げられそうになる「くいだおれ太郎」。紅白の縞(しま)模様の衣装に三角帽、優しげなメガネの顔は今や「全国区」のナニワ名物である。
「昔はおしゃれしてミナミに出て、お芝居を見て、『くいだおれ』でうまいもん食べて......が、大阪人のデートの定番コース。『太郎』は道頓堀の象徴みたいな存在やったね」(在阪演劇関係者)
 その太郎が鎮座していた老舗食堂「大阪名物くいだおれ」は08年に閉店。近くの飲食店ビルが「中座くいだおれビル」に改名、太郎も引っ越して"第二の人生"を歩んでいた。
 ところが、である。
 香港の投資ファンド「ダイナスティ・ホールディング・インターナショナル」が3月2日、同ビルの買収を発表。買収額は約100億円という。
「出資者の大半は台湾人です。一般的に台湾の人は人通りの多い場所にある物件を好みます。とりわけ今回の物件はシンボリックな人形があり、ビル内に客を誘導する効果が期待できるとの判断です」(広報担当・小野耕司氏)
 台湾の国営・中央通信社は2月、台湾では年間賃料に対する住宅価格の倍率が64倍に達したと報じた。日本の20倍などを大きく上回って世界一だ。「台湾の不動産バブルが崩壊する可能性が高いことを示している」(2月14日付日本語版)といい、日本への投資が活発化しているようだ。
 くいだおれビル内の、あるテナント経営者は言う。
「最近、西成区など割安感のある地域でアジアの投資家が物件を多く買(こ)うてるとは聞いていたが、まさかウチのビルが買われるとは。今後のことは、まだ聞いてませんが」
 前出・小野氏は「まずはテナントや地元の意見を聞くなどして現状把握に努めたい」という。太郎に関する契約も前所有者から引き継ぎ、当面はそのままのようだが......。波(は)瀾(らん)万丈の太郎の人生、この先も続きそうだ。
(谷道健太)

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