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2月中に接種開始 コロナワクチン 4つの落とし穴

2021年2月28日号

「2月中旬」。菅義偉首相が口にする新型コロナウイルス用ワクチンの接種開始時期だ。当初は医療従事者、次に高齢者や基礎疾患のある人の順に接種を進めるが、ワクチンは安全と言い切れるのか。専門家に聞くと、「四つの落とし穴」があることが分かった。

 1 アレルギー反応の確率はインフルエンザの10倍?

「新型コロナウイルス用ワクチン感染症の接種を受けられるとしたら、私は接種を受ける」

 そんな質問に「まさしくその通り」「多少それに近い」と答えた人は、英国に住む人は89%だった。一方、日本では64%と低かった。それでも昨年12月の同じ調査と比べると8ポイント増えた。

 1月下旬にオンライン調査をしたのは、ダボス会議の主催団体「世界経済フォーラム」と仏調査会社「イプソス」。前出の国々のほか、米仏独伊中韓など15カ国の計1万5000人ほどを対象に調べた。接種に前向きな人が日本より少なかったのは、ロシア42%、フランス54%、南アフリカ61%の3カ国だけだった。

 日本で接種したくない人が多いのはなぜか。同調査はその理由を5項目から選ぶよう求めた。日本では「副作用が心配だから」を選んだ人が66%に上り、突出して多かった。日本では副作用がそれだけ不安視されているのだ。宮坂昌之・大阪大名誉教授(免疫学)はこう解説する。

「実はワクチンの場合、副作用ではなく、『副反応』と呼びます。ワクチンは『副反応を上回る効果がある』と評価されて初めて使用が認められます。リスクは元々ゼロではないんです」

 厚生労働省は2月14日、米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬ベンチャーのビオンテックが開発した新型コロナ用ワクチンを承認。早ければ17日に医療従事者への接種が始まり、4月には65歳以上の高齢者、5〜6月ごろにはその他の人も対象となる見通しだ。それとは別に、英製薬大手アストラゼネカも2月5日、厚労省に承認を申請した。臨床試験中の米バイオ企業モデルナ製を加えれば、日本で使うワクチンは3種類となる。

「いずれも90%以上の有効率があるとのデータが出されています。インフルエンザでは30%から良くて60%ぐらいだから、驚くべき結果です」(宮坂氏)

 新型コロナ用に限らず、ワクチンを接種した後、脳炎、神経麻痺(まひ)、「アナフィラキシー」といった重篤な症状に至った例があるという。アナフィラキシーとは、全身に起こる急激なアレルギー反応の一種だ。

「これまで使われる(新型コロナ用でない)ワクチンは、大体100万回に1回以下の頻度で健康障害が起きます。極めてまれですが、重篤な結果が起きると大きく喧伝(けんでん)されがちです。厚労省が新型コロナ用ワクチンを接種してから『15〜30分程度は、接種を受けた施設で待機してもらうこと』と、定めるのも、副反応に注意するためです」(同)

 米疾病対策センター(CDC)は1月15日、〈ファイザー・ビオンテック製新型コロナ用ワクチンの1回目接種約189万件のうち、アナフィラキシーを21例(接種100万件中11・1例)検知し、そのうち71%は接種してから15分以内に症状がでた〉と発表した。新型コロナ用ワクチンには2回の接種を必要とするものがある。

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