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わが家が一番危ない! 自宅で死なない、転ばないグッズ10選

2020年10月18日号

大反響第9弾 ステイホーム 老親に贈りたい

 ステイホームの〝呪縛〟で、家にいれば安心と思い込んでいる人もいるだろう。だが、転倒事故の過半数は自宅で起きており、老化や死を招くことも少なくない。そこはかゆいところに手が届くグッズで危険を回避しよう。手ごろな価格のスグレモノは身近なところにある。

 東京都の80代男性はリビングに敷いたカーペットに躓(つまず)いて転倒し、とっさに両手をついて、手首を骨折。入院を余儀なくされた。また、都内の足を悪くした70代女性は、壁づたいに歩いていてドアノブを摑(つか)み損ね、転倒してしまったという。

 いずれも東京都生活文化局消費生活部が2017年9月に発表した「ヒヤリ・ハット調査」の報告例だが、自宅での転倒が死に直結することは決して珍しいことではない。厚生労働省の「人口動態調査」(18年)によると、家庭内における不慮の事故死では、溺死や誤えん・窒息に次いで転倒・転落死は3位につけている。左のグラフのように4位以下を大きく引き離しており、家庭内における3大リスクの一つなのだ。

 実は自宅は、転倒事故全体で見ても、かなり危険度の高い場所である。東京消防庁が18年にまとめた「救急搬送データからみる高齢者の事故」によると、過去5年間の救急搬送は8割超が転倒事故となっているが、18年の発生場所をみると「住宅等居住場所」が56・2%と過半数を占めている(左下のグラフ)。そのうちダントツの1位が居室・寝室だ。最も落ち着ける空間こそが最も警戒すべき領域というのは皮肉である。本誌3月29日号の「わが家が一番危ない!」でも、長尾クリニック(兵庫県尼崎市)の長尾和宏院長が「気を抜いたところで転んでしまい、骨折してそのまま亡くなってしまう人も少なくない」と警鐘を鳴らしていた。

 こう聞くと、自(おの)ずと老親の顔が思い浮かぶ人も多いかもしれない。だが実のところ、転倒リスクは50代の頃から高まっていく。厚労省が18年にまとめた「労働災害発生状況の分析等」によると、労働現場で死傷につながった転倒事故の件数は年代とともに上昇傾向を見せ、特に女性は50代から一気に跳ね上がる(25㌻のグラフ)。

 年齢を重ねれば体の衰えは不可避である。だが、それをサポートしてくれるグッズがさまざまあるのも事実だ。老親に贈るもよし、自分のために買うもよし、厳選のアイテムを紹介しよう。

 ◇リビングと寝室の床をフラットに、軟らかく

 転倒リスクは案外、ちょっとした段差に潜んでいる。裏を返せば、ホームセンターや量販店などで市販されているちょっとしたアイテムで効果的に抑制できるということだ。東京都大田区のホームセンター、コーナン本羽田萩中店(以下、コーナン)のスタッフは「安いモノで数百円。高くても数千円程度なので、1万円あれば、かなりの範囲で対策が打てると思います」と語る。

 まずは自宅でもとりわけ転倒リスクの高いリビングと寝室を安全にしたい。

 消費者庁が19年12月に発表した「みんなで防ごう高齢者の事故!」のリリースでも言及されているように、鉄則は段差を極力少なくすることだ。足腰が弱まると数ミリの段差にも足を取られてしまう。こたつやパソコンなどの電源コードもそのままにしておくなどもってのほかだ。

 東京都新宿区のビックカメラ新宿西口店(以下、ビックカメラ)では床をフラットにするアイテムとして、中に複数のコードが通せる床用配線モールがよく売れている。

「ドア付近に電源コンセントがある部屋も多いですが、配線モールを使えば足に絡まらないので安心です。カラーや長さ、太さにバリエーションがあるので選びやすいです」(同店広報部)

 定番の一つ、木目タイプの床用モール(長さ1㍍×幅45㍉)なら、税込みで700円程度から購入可能だ。

 また、机や家電の角には可能な範囲でクッション材も貼っておきたい。消費者庁は18年9月のリリース「御注意ください!日常生活での高齢者の転倒・転落!」で、こんな事例を伝えている。

 自宅室内でよろけて転倒した80代女性は、テレビの角に頭を打ちつけて、出血が止まらず救急搬送された。救急外来内のトイレで排尿中、けいれんして意識を失い、そのまま入院することになったという。

 そこまでの惨事に至らずとも、タンスの角で足の小指を骨折したり、転んで硬いところに手をついてケガをしたりするケースは珍しくない。前述のコーナンスタッフは「足をぶつけそうなところや、転んだ時にぶつかりそうな高さにある硬い角をカバーするのも、転倒リスクを抑えるのに効果があります」とアドバイスする。同店でもクッション材は定番品で、シニア向け生活用品売り場の目立つ位置に置かれている。机の角などにピンポイントで被(かぶ)せるタイプは税込みで130〜220円程度、長さを調節できるL字タイプは90㌢で550〜900円程度だ。

 フローリングなど床自体が硬い場合は、ジョイントマットを敷くのも手だ。30㌢角8枚のセットで税込み900円程度が相場だが、東京都目黒区のドン・キホーテ中目黒本店(以下、ドン・キホーテ)のようにバラ売りしている店舗もある。

「高齢の方だけでなく、小さなお子様がいる方にも人気です。段差を生まないように部屋全体に敷く方も少なくないですね」(同店広報室)

 次に部屋を出てみよう。この時、ドアノブがリスク要素になることがある。

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