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コロナ恐慌に備えるお金の知恵 富裕層はここで大盤振る舞いしていた!

2020年10月11日号

▼東京・世田谷の輸入中古車販売店 売り上げ2〜3割増

▼金沢・香林坊の百貨店 ヴィトンなどの売り上げ2〜3割増

▼執行役員(40) 現代アート作品500万円、グリルパン30万円

 大勢が苦しむ中で儲かっている人、さほど痛みのない人は声を潜めるものだ。新型コロナウイルスの感染拡大による経済の打撃が本格化して半年あまり。この間、富裕層やアッパーミドルクラスはどんな支出をしてきたのか。つてをたどって話を聞いてみた。

 今、高級外車が売れているという話がある。

 輸入中古車販売業「ロペライオ」(東京都世田谷区)の川久保翼取締役によれば、「3~7月の販売台数は練馬店が前年同期比2割増、世田谷店が同3割増」という。

「売れ筋はドイツ車のポルシェ、メルセデス・ベンツ、メルセデスAMG、イタリア車のマセラティ。平均価格帯は3月の700万円から8月の800万円に上がりました。1000万円以上のクルマの販売比率は同じ間、18%から25%に上がっています。例年であれば、ゴールデンウイークや夏に海外に出かける富裕層が国内に留(とど)まり、旅行費に充てるはずの資金をクルマの購入に充当する動きがあるようです」(川久保氏)

 8月21日付『日本経済新聞』によると、百貨店「大和」の香林坊店(金沢市)では、〈「ルイ・ヴィトン」「ティファニー」といった高級ブランドの7月の売り上げが、前年同月比2~3割増えた〉。その理由は〈政府が支給した10万円の特別給付金のほか、旅行や外出の自粛で浮いたお金などが百貨店に向かっている可能性もある〉。川久保氏の説明と酷似している。

 企業や富裕層向けのサービスを業務とする「ラグジュリーク」(東京都港区)の眞野ナオミ最高経営責任者にも話を聞いた。同社の業務には海外の高級ブランドが顧客向けに催す販売会のプロデュースが含まれる。その経験から眞野氏は「富裕層の支出は減っていない」という見方をする。

「外出の機会が減ったことで、資産価値のある物、質の良い物を今のうちに買っておこう。そういう傾向が見て取れます。高級ブランドの側は得意客に向けた営業活動をかなりしています。衣類、ジュエリー、時計などの国内の売れ行きはほぼ例年通りに戻っていると聞いています」

 富裕層は散財しているようなのだ。そもそも富裕層とはどんな人なのか。野村総合研究所は2018年、「日本の富裕層は127万世帯」とするリポートを発表した。同社の定義によれば、〈預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた「純金融資産保有額」〉が1億円以上の世帯が富裕層だ。さらに5000万円以上1億円未満の「準富裕層」が322万世帯、3000万円以上5000万円未満の「アッパーマス層」が720万世帯いるという。ここまでで世帯総数の22%を占める。

『年収1億円を稼ぐ人の頑張らない成功法則』(学研プラス)の著者で、米国公認会計士の午堂登紀雄(ごどうときお)氏によれば、日本の富裕層は、先祖代々の財産を家族や親族から受け継いだ人▽事業会社を起業した人▽経営幹部を務める人▽高齢になってそれらの仕事を引退した人▽株や不動産などの投資を専業にしている人――などのタイプに大別できる。

「私が付き合いのある年収2000万円超の会社経営者は、感染リスクに配慮しながら、感染拡大前と同じようにビジネスに励んでいます。投資家の中には、3月に株価が大暴落したタイミングで株を相当仕込んで大きく儲(もう)けた人がいます。富裕層は感染が拡大してから『外出が減った』『会食がしにくくなった』とこぼす程度で、生活スタイルはさほど変わらず、国のGoToトラベルと関係なく、遠出をしています。感染することを過剰に恐れることなく、感染予防を徹底して、『必要だから行く』というスタンスです」

 午堂氏によれば、子どもの教育投資に支出を増やす人が目立つという。

「休校が続いたことから、教育コンテンツやタブレットを買ったり、オンラインの家庭教師を付けたりした人がいました」

 では、資産上位22%の人たちに聞いた生の声を紹介しよう。Rさんは東京都新宿区に住むコンサルティング会社の執行役員(40)。

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