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わが家が一番危ない!大反響第6弾 巣ごもり首が「うつ」「死」を招く

2020年9月20日号

 コロナ禍で根付いたリモートワーク。気付けば何時間もスマホやパソコンを見続けてはいないだろうか。姿勢の固定が首の筋肉に疲労を生じさせ、さまざまな不調を起こすことが分かっている。〝巣ごもり首〟に警鐘を鳴らす松井孝嘉医師に、その危険性と対策を尋ねた。

〝コロナうつ〟に〝マスク熱中症〟〝マスク肩こり〟――いまだ収束の見えない新型コロナウイルスの猛威は、新たな病態を生んでいる。慣れない生活様式で不調を訴える人が増えているのだ。

 睡眠関連情報を発信するブレインスリープが4月、有職者1000人を対象に調査した結果、コロナの影響でストレス症状が表れた人のうち、実に48%が肩や首筋のこりを訴えていることが分かった。目の疲れ(52%)に次ぐ多さである。

 だが、それだけではない。いまだ外出を減らし、リモートワークが続く中、東京脳神経センター(東京都港区)の松井孝嘉理事長は、〝巣ごもり首〟の危険性を指摘している。

「会議も飲み会もリモートになり、長時間パソコンやスマホを見続けると、前傾姿勢を維持することになる。それが首にはかなりの負担になるのです」

 松井氏がこう訴えるのにはワケがある。医師として1977年に首の筋肉の研究を始め、78年に世界で初めて首と自律神経の関係性を発見、自律神経失調症や頭痛、めまいといった病気が、首の筋肉異常に起因する「頸(けい)性神経筋症候群」であることを突き止めたからだ。83年には「首こり」という言葉を提唱した。

「昔は首こりは肩こりの一部と考えられていました。しかし、どんなにこっても神経症状が出ない肩に比べ、首はこると神経の異常を起こす。その結果、全身に症状を発現させるのです」(松井氏、以下同)

 松井氏は今も現役の脳神経外科医として治療にあたり、新しい知見を発表している。最近では、氏の研究チームが、原因不明の体調不良である「不定愁訴」に首の筋肉の緊張が関与していることを研究論文にまとめ、今年1月、国際的な学術誌である『European Spine Journal』の電子版に掲載された。

 2006年5月〜17年5月までの11年間に、頭痛、めまい、血圧不安定、動悸(どうき)、うつ症状などの不定愁訴のうち、首と肩以外に二つ以上の症状を訴え、東京脳神経センターなどを受診、入院した患者1863人を対象に、1日に2〜3度の物理療法(低周波電気刺激療法と遠赤外線照射)で首の筋肉の緊張を改善させたところ、退院時には28症状について50%以上の回復率を示したというものだ。

 では、なぜ肩こりではなく、首こりが問題なのか。松井氏曰(いわ)く「首は神経のスクランブル交差点だから」だ。

「首には大切な神経が縦横無尽に張り巡らされていて、最も重要なものの一つが自律神経なのです」

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