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カルチャー 劇団もオンライン配信に注力 客が「投げ銭」できるサービス

2020年8月16日号

 劇場の扉が6月末ごろからようやく開き始めた。とはいえ、公演を差し控える劇団はまだ多い。むしろオンライン会議サービスを使って公演をインターネットで公開したり、無観客上演の動画を独自にネット配信したりと、さまざまな試行錯誤が続いている。

 そんな劇団向けにチケットの販売から撮影や配信まで、公演のライブ配信を一元的にサポートするサービス「観劇三昧LIVE」が7月1日に始まった。提供するのは、サブスクリプション(定額制)演劇動画配信サービスを運営する「ネクステージ」(大阪市浪速区)。

 同社は以前から月950円(税別)を支払ってネットにつなげば、全国の441劇団による1573もの作品を何本でも観られるというサブスクリプションサービス「観劇三昧」を運営している。7月現在、登録者数は約16万500人。その実績を背景に、配信元の劇団に向けた新サービスを始め、劇団と観客の双方から期待が高まっているようだ。

「想定した以上のチケット販売数を記録しています。劇場で公演を観ようと検討していた方が、東京・新宿の劇場でクラスター(感染者集団)が発生したという報道を知り、オンラインの観劇に切り替えたケースも多いようです。そのような方から感謝の言葉を多数いただきました」(同社)

 劇場の客席数には限りがあるが、ネットなら観客の数に制限はない。劇団から問い合わせが増えており、同社は対応に追われている。サービス開始後、「集客を助けるという劇団にとって大切な役割を担っている」と実感したという。

 劇団にとって「観劇三昧」によるロイヤルティー(権利使用料)は、重要な収入源になっている。これとは別に、「観劇三昧」には観客が支払う料金を自分で決める「投げ銭」というシステムがある。設定できる最高額の1万円を選ぶ観客も少なくない。

 舞台の作り手と同様に、観客にも熱い思いがあることが窺(うかが)われる。

(小出和明)

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